保育園
私が住む川崎市で認可保育園に入るのはドリームジャンボで10万円当てるくらい難しい。
しかも、私は出産前に退職してる身元不明のフリーランス 。圧倒的に不利な条件だ。
2019年は申請したが当然の如く認可保育園には入れなかった。
しかし現在は保育園内にも、非定型保育枠というのがあるらしい。週3回までの保育を必要とする人向けの枠で、各保育園の定員の5%くらいがこれに割当てられている。(数値は感覚値)私はフリーランスなので仕事をする曜日が決まっていない。条件的には合致する。フルタイムで働くことを諦めればこの制度に頼るのも良いと考えた。
思えば産後1か月くらいで、様々なクライシスがやってきた。貧血、夫婦仲の断裂、睡眠障害。これに加えて私の場合は社会復帰に対する不安と経済的な強迫観念がやってきた。
早く働きたい。
毎日その考えにとらわれた。
生後半年になった頃、この週3回保育の件を知り、早速説明会に走った。なんとこの非定型保育、人数を超過した場合は「くじ引き」で決まる。説明会の冒頭で園長先生が発した言葉には度肝を抜かれた。なんと、枠は1名しかないという。部屋には10名近くの母親が集まっていた。
ドリームジャンボよりは当選確率が高いが、私の引いたくじはキャンセル待ち2番目というものだった。
ガーン・・
ガーン・・
やっと見つけた選択肢だったのにい・・グズグズ・・
しかし、泣いてばかりでは進まない。
他に手段がないかひたすら「保育園」「入れない」「ベビーシッター」などのキーワードでインターネット検索。
次に見つけたのは「ファミリーサポート」というシステムだった。
画像:https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/ikuji-kaigo01/
これ・・いいじゃん・・
言うなれば、ベビーシッターの地域非営利型版。ボランティアの方によって成り立っている。
目の前に現れた一筋の光。
地域のサポートシステムだから近隣の方にお願いできる。
事前に面談があり、双方の希望を調整できる。
時間の制限はない(場合によっては宿泊もOK)
さらに言えば、1時間700円なのである。※川崎市の場合
ワラをもすがる思いで、市に連絡。
しかーし。
返ってきた答えは「お住まいの地域にはサポートできる方がいなくて・・。空きが出るのを待っていただくしかないんです」
ハイハイ、ま、た、か!!!
いや、でも可能性があるなら申し込んでおこう。そう思って、とりあえず登録だけを済ませておいた。
すると1週間後・・電話がなった。
「あの、少し歩くには遠い距離の方ですが、新規に登録にこられた方がサポートできるそうです!」とのこと。
これね・・よく考えたら産後初の「受け入れ先発見」の連絡だったのよね・・・私の育児ワールドは一気に光に満ちた。
あーもう神様仏様・・ありがとうございます。
でも、会ってみなきゃどんな方かわからないんだけどね。
システム上、自分で先方との面談の日程を調整するとのことで電話を入れた。
どんな人だろう。ご高齢のおばあさま?それともおじいさま?子育てひと段落の主婦の方・・・?
発信音を聞きながらドキドキした。
「はい」電話に出られた方は・・
とっても感じのよい、誠実な印象の、女性、
そしておそらく私より年下であろうという方だった。
意外なプロファイル!!!!
そしてその女性は続けた。
「この度はご縁がありまして、面談させていただくことになりました。私自身にも小さい子供がおりますので、子育てのサポートということで、お力になれたら嬉しく思っております」
え?こんなしっかりした方、本当に弊息子をお預かりくださるのか???・・・高まる期待!!
半笑いというはニヤニヤが止まらず、私ってなんてついているんだろう・・息子が生まれて約半年、初めて世界が広く見えていた。
続く
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