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【娯楽メモ vol.33】バナナマン②(キングオブコント2008)
ネタ 宮沢さんとメシ
道端で久々に再会した設楽と日村。設楽はこのあと宮沢りえとメシ食いに行くとのことで、日村も誘う。芸能人と食事ができる可能性にとことん浮かれる日村だったが、設楽に電話が入りあいにく食事はキャンセルに…。
つかみの速さ
久々に再会した設楽さんと日村さん。会って早々、
設「何、病気?」
確かに日村さん、謎のナイトキャップみたいなの被ってて、病気みたいな格好ですね笑。一言で言い当てるのが絶妙で、つかみとしては最高。
ただ、久々に会って名前も呼び合わないのは変だよね。「おー久しぶり!元気?」だけだったので。偶然出会った感が薄れる気がして、少しもったいない。
だし、対面した2人の距離が近すぎないかな…?他に誰もいない広い道ですが、実際こんなもんなのでしょうか。
画角に収まりやすいようにとか考えたりするんでしょうかね。
宮沢りえに会える!
宮沢りえと聞いて目の色が変わる日村さん。
設「お前俺が誘っても行かないのに宮沢り…」
日「ごめんね(食い気味)」
設「…宮沢りえが来…」
日「ごめんね(食い気味)」
この辺のお笑いテンポ感すごいですよね。きれいに決まりすぎてて、流石としか言いようがない。
このようなやりとり、バナナマンのネタでよく見る気がします。バナナマンならではですね。
「宮沢りえも俺たちと同じで毎日毎日メシ食ってんだもんな、毎日毎日メシ食ってりゃまぁ一回くらいは(俺らに)当たるか」
こんな普段から病気みたいな格好してる変な奴なら言いそうな謎理論、笑。でもまぁ一理あるとも思わせるいいラインを突きますね。
ここから、とことん浮かれてる日村さんの言動が超コミカルで面白い。自分の世界に入っちゃって、早口でセルフノリツッコミしたりなど。
日村さんにしかできない、というか日村さんでないと面白くない。最高の当て書きだと思います。
設「お前そんなに宮沢りえ好きだったっけ?」
日「俺宮沢りえここまで意識したの初めてだよ」
この「意識」ってのは、最初は芸能人としてのことかと思ってましたが、話の流れ的には女性としてってことになるんでしょうか。
いや、設楽さんとしては前者の意味で聞き、それを日村さん的には後者の意味で受け取ったということか…?だとしたら構成考えられすぎていて怖い笑。
日村さんがこちょこちょわちゃわちゃして、逆にやり返されると勝手に思い、設楽さん何もやってないのに逃げていく場面めちゃくちゃ面白かったです笑。ここがこのネタ一番の爆発でした。
次なる話題。実際会ったら何と呼べばいいのか。
「りえちゃん的な呼び方で、つまりパイナップルちゃんということで?」
ここ少し唐突というか、大喜利っぽい感じが若干ハマりきってない感じがしました。何でパイナップルなんだろう。もう少し、りえちゃんと結びつきがありそうな言い換えがいいのかなと。
そして、りえママの存在を思い出した日村さん。
よく知らなかったので詳しく調べてみましたが、これ今だと触れにくそうな話題ですよね。当時だからよかったんでしょうか、それともりえママの話題はみんな共通して笑える対象なんでしょうか。
まぁちゃんと笑い起こってますし、気にしなくてよいのでしょう。
転と結
オタ芸までして日村さんのテンションが最高潮まで盛り上がったところで、設楽さんの元へ一緒に食事する予定の知り合いから電話。
ジャケットが必要かどうかを聞けと言っても聞かない設楽さんにキレつつ、「何つってた?何つってた?」と迫る日村さん。
内容は、今日の食事会なくなっちゃったとのこと。日村さんのテンションも一気にシーンとなる。
ここの部分、ちょっと設楽さんもったいぶった感じ。間が明らかに、なくなっちゃったのかなぁって思わせてしまう間で、察してしまいました。
どうせバレるので、ここはもう電話の時点で「え!まじすか!うわーわかりました…」って残念な感情が出てしまう方がナチュラルなのかも。
その後、2人は解散しましたが再び、
設「日村!日村!!」
日「復活!?復活!?宮沢りえ復活!?」
設「ううん、あの、今度は大林素子とメシ行くことなったんだけど、行く?」
日「大林素子!?ゔゔぅぅ〜〜ん……」
宮沢りえとのメシがバラシになって畳み掛けが一旦落ち着いた後の、最後の一展開。オチとしては全然悪くない。
ただ若干、セリフのテンポがよくない気がして。特に大林素子のあたり。
大林素子の人選は絶妙なんですが、単語として発すると語呂がいまいちしっくり来ない…。「みやざわりえ」に対して「おおばやしもとこ」はちょっと長いし。
ラストはスパッときれいに終わりたいので、日村さんの最後のセリフも、繰り返さず一発「ゔゔぅーん……」でいいような感じがしました。