【娯楽メモ vol.10】トンツカタン「タワマン」
あらすじ
森本のタワマンに訪れたお抹茶。景色を眺めていると、地上からこちらを見つめている男がいることに気づく。上から観察していると、どうやら自分たちのいる階が何階なのかを数えているようで…。
感想(※ネタバレあり)
トンツカタンは森本さんのツッコミが有名ですが、櫻田さんとお抹茶さんのボケも秀逸で好きです。いいバランスの3人だなと。
あと、見ていて感じるのは、森本さんのツッコミって優しいなということ。ワードセンスのツッコミもありますが、基本は訂正の相づちを打ちながら話を聞いている感じ。
これが普段の私たちの会話に近いから、自然に感じて見やすいんだと思います。ロケに出たら特に。
ただ、トンツカタンはボケのお2人が強いので笑。
私たちの日常で2人ほどのボケをかましてくる奴はそうそういないので、相づちタイプのツッコミだと物足りなく感じてしまうことも(個人の見解です)。
森本さん自身がボケに笑っちゃったりしてますもんね。それが本当に楽しそうで、大きなよさでもあるのが難しいところです。
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上層階と地上との構図を一つの舞台で
森本さんとお抹茶さんがタワマンの部屋にいるという設定を説明し、そこへ櫻田さんが上手から登場。櫻田さんのミステリアスな雰囲気もあって、ファンタジー系のネタかな?と思ったところで、お抹茶さんが下の方を指差し「なんか(あの人こっち)見てない…?」。
ここで上下の構図を理解しました。
舞台では横に並んでいるのに、ストーリーは上下で進んでいく。
演劇やコントでは、お互いに客席を向いて話すことで空間のねじれを解消する手法を使いますが、よくよく考えたらそれで話が成り立ってしまうのおもしろいですよね。
観客に見せるためだけの強引な演出ではありますが、うまく使えたらネタの幅が広がりそうです。
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「おーん」「うーん」「えーん」みたいな会話のアイドリング
これ、何回も聞いてたらおもしろく感じてきました笑。森本さんの癖なんですかね。
「えー」とか「えっと」みたいなもので僕らも使うことありますが、「〜だよね、ぅおーん」って不思議なアイドリングだなと。
発言を考える間を稼ぐ「えー」とかと違って、発言終わりに「うーん」と言うのは自分への同意?なんですかね。ルーツが気になります。
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櫻田さんのボケ、お抹茶さんのボケ
階数を数え始めるが上に行くほどわからなくなる。2段飛ばしで数えてみる、一回突撃チャレンジしてみる、いいペースで数え始めたが尻もちついてしまう、目が疲れてきて一階も数えられなくなる、手をふり返してしまいまた1から…などなど、櫻田さんのボケのレパートリーが豊富でおもしろかったです。見た目の雰囲気も相まって余計に。
お抹茶さんも、下で何か喋っているのを聞こうとして、隣の森本さんの言葉を復唱してしまうのとか、ベタだけどめちゃくちゃ笑いました。
手をふって数をごまかすくだりに毎回引っかかるあたり、ほんとに可愛く見えてきました。最初は不審者でしかなかった人が、だんだん愛くるしく思えてくるっていう構成の変化が上手だなと。
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ラストの展開
ついに櫻田さんが数えきって、訪ねてきます。ここからどうするんだろうと思っていると、「2人のファン」とのこと。怖い。やっぱりホラーすぎる笑。
でも、人違いでした。流石に20階の人の顔は識別できなかったようで。よくそれで乗り込んできたな笑って感じですが、応援の言葉だけ伝えて帰っていくあたり、悪いファンではないのかな。
…いや、家突撃してる時点でヤバいファンだ。危ない危ない。
最後、「一番好きなのはultra soulです」のセリフで(あ、B'zと間違えてんだ…)と察して笑いが起こってました。
なので個人的には「B'zだと思われてる…?」という最後のツッコミが、溜めたわりにそのまますぎてちょっともったいないかな…なんて感じてしまったり。
でも、観客の心の代弁という意味で大爆笑が起きていたので、オチとしては十分成功ですね!
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