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【娯楽メモ vol.9】ハナコ「マジック見せた相手が全員マジシャン」



あらすじ


営業終わりのマジシャン4人が居酒屋で飲んでいると、新人マジシャンが何も知らずマジック披露にやってくる。一通り芸を見た後、やんわりとダメ出しタイムが始まる。


感想(※ネタバレあり)


ハナコ × ちゃんぴおんずのコラボネタ。

ちゃんぴおんずがコントしている姿は見たことがなかったんですが、ハナコの世界観に入ってもちゃんとキャラが機能してて、とってもおもしろかったです。

ジャルジャルアイランドなどもそうですが、コロナ禍以降、リモートコントの登場とともにこういった実際の場所を借りて撮影するコントが増えてきましたね。

セットに最低限の小道具でやるよりも、よりリアルな風景を撮影できるので、日常を切り取るようなシチュエーションコント師たちにとってはいい潮流だと思います。

でもこういうの受け入れてくれるお店ってどれくらいあるんでしょう…?知り合いのツテだったりするんでしょうか。

ある程度有名な芸人さんになれば、お店の宣伝にもなるから受け入れてくれるところも増えるんだろうな。

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ハナコの世界観

ハナコは本当に日常に潜む絶妙なところを切り抜いて演じるのが上手だなと思います。

以前、秋山さんがラジオにて放送作家の内村宏幸さんと対談された際、「笑う犬の大ファンで…!」と緊張しながらお話されていました。

ハナコの原点はそういうところにあるのかなと。

そんなハナコワールドに、今回はちゃんぴおんずが本当にうまく溶け込んでいたなと思います。これも秋山さんの構成力でしょうか。

大ちゃんさんは普段のキャラクターからしても間違いなく新人マジシャン役ですよね。表情も豊かだし、動きや発する擬音などもぴったりハマってました。

そして、大崎さんとハナコの3人が客として座っている。この4人のキャラクターがきれいに分かれていてすごいなと。

大崎さんはちょっとキツイことも言っちゃう上司的な立場。それにならってちょっと嫌味なことを言う菊田さん。秋山さんは柔らかい発言で場を和ませ、岡部さんは新人に優しく対応して話を進める。

みなさんの見た目や雰囲気にもすごく合っていて、「この人こういうこと言いそう」という共感がよりおかしさを引き立てていた気がします。

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ストーリーとともに変わる表情

序盤、何も知らない新人マジシャンと、全く盛り上がらない客4人。新人マジシャンは全力笑顔で、客4人はなんとも気まずそうな顔。マジシャン一人が思いっきり空回りしています。

こういう現場を見ると、(下積みって大変だよなぁ…)、(マジシャンがんばれ…!)と応援したくなりますね。

そして客4人が全員ベテランマジシャンだとわかると、新人は緊張した面持ちに。一方ベテランたちはちょっと強気な先輩面。厳しい意見を受けて新人の目には涙も。

同業の先輩に拙いマジックを披露していたという恥ずかしさもわかるし、先輩たちの(なんか言ってあげなきゃ…)という流れからだんだんヒートアップしていってしまう感じもよくわかります。自分が新人の立場だったら同じように泣いちゃうかも…と。

最後は、先輩のアドバイスを受けて披露してみる新人。それが意外にもきれいにハマり、みんなが笑顔に戻ります。自分もすごく笑ったし、ほっこりする終わり方で好きでした。

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擬音マジシャン

大崎さんが「もう音だけでいいんじゃない?」と言い出したとき、ハナコの3人も見ている自分も(まじか、いける…?)という感じでしたが、実際やってみたら大ハマリ。やっぱり大ちゃんさんの良さを一番わかってるのは大崎さんでした。

喋らず、擬音のみにしただけでこんなにも変わるんですね。一気に頑張ってる新人感が抜けた?というか、自分のスタイルになった感じがしました。コントの中とはいえ、アドバイスが的確すぎて驚きです。

「シャッシャッシャッ」「ドックン、ドックン」「ヒュゥゥ〜…」と、静まり返り、何が起こるんだ?という期待感の特大フリができあがったおかげで、ラストの「いや外すんかい!!」というオチがきれいすぎるくらいに決まって、大爆笑しました。

擬音マジシャン、リアルにいたら見に行きたいです。




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