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GDPから見える日本の現状

皆さん、こんにちは!マネーコーチ兼投資家のKSKです!
能力開花みたいなノリの、コーチングって知ってますか?
あれの「マネーに関することVer.」がマネーコーチです!!

さて、今日は「GDP」についてのお話です。

Gross Domestic Product 、略してGDP。日本語に直すと「国内総生産」

これは一定期間内に国内で生産された「付加価値」の総額のことです。

国内総生産は、一定期間内に国内で産み出された物やサービスの付加価値の合計のことである。その国内領土に居住する経済主体を基準にした数値で「居住者たる生産者による国内生産活動の結果、生み出された付加価値の総額」をいう

ウィキペディア

例えば、僕がAさんから100円で仕入れた商品を150円で売ったとします。
この50円の儲け、これが「付加価値(利益)」です。

そして100円で仕入れた商品は、AさんがBさんから70円で仕入れており、Aさんは30円の儲けを出しています。

さらにBさんはCさんから20円で仕入れたものを70円で売っているわけですから、50円の儲けを出しています。

Cさんは農家だとして、10円の費用をかけて種や肥料を買い、収穫したものを20円でCさんに卸したとしましょう(10円の儲け)

僕の得た利益=50円
Aさんの得た利益=30円
Bさんの得た利益=50円
Cさんの得た利益=10円
この4人の出した利益の合計、140円。これがこの場合のGDPです。


つまり、GDPというのは「儲けの総額」なわけです。

これにさらに「海外で生産された利益」を加えたものをGross National Incom、GNIと言います。海外支店での売り上げとかですね。
日本語に直すと「国民総所得」になります。

「国内外で発生した利益の総額」これはつまり国民の所得の総額に等しいという考え方ですね。

GDP、GNIの推移を載せておきます。



「2020年にコロナという特殊な環境に陥り失速するまではGDP、GNI共に右肩上がりだった」というところが重要です。

実は、日本のGDPは、当時世界3位を誇っていました。
(2023年、ドイツに抜かれて4位に転落しました)

すごくない?世界って結構色々な国がありますよ?
それで3位ってすごくない?
ほんの200年前まで鎖国により世界に出遅れて、しかも途中で国土焼かれてるんですよ?
言語も特殊で他国に通じず、島国だから貿易するのにもハードルが高い。
それで世界3位って、半端じゃないですよニッポン。

でも、どう?
そんなに経済大国な感じ、、、する?
「昨日は30万円も飲み代に使っちゃったよ〜」っていう人より
「ちょっと小まめに電気を消して月100円節約しました!!」みたいな人の方がよく見かけますよね。
(僕ならどうやって月100円多く稼げるかを考えるけどね)

はい、これは数字のトリックです。
日本は単純に「人口が多い」からGDPが大きいだけなのです。

人口が多ければ、1人1人の生み出す価値が少なくてもGDPそのものは大きく見せることができますからね、、

100人の村人がそれぞれ年間100万円の生活費を使っても1億円
かたや1000人の村人が年間50万円の生活費を使っても5億円です。
間違いなく前者の村の方が豊かな生活を送っていますが、数字的には後者の方が経済は活発に見えますよね。

では、シンプルに1人あたりのGDPを見てみましょう。
そうすれば人口によるトリックは取り除けそうです。
「1人当たりGDP」ってやつですね。

日本の1人あたりGDPの国際社会での立ち位置、推移は画像の通りです👇

見てのとおりですが、ずーーーっと横ばいですね。笑

いわゆる停滞状態です。

その間、他の国はおおむね成長しており、日本は先進国の中ではビリッケツです。

唯一韓国には優位を保っていますが、韓国は順調に右肩上がりなグラフを描いています。
抜かれるのは時間の問題でしょう。

もはや日本は「普通の国」なのです。

いやむしろ、他の国が成長し続けている以上、日本は相対的に「後退」しています。

これが現実です。

「…いやいや、物価が違うだろう、物価が」

おぉ!たしかに!
それもそうですね!これは失礼しました。

人は年間に70kgの米を食べるそうです。
300円/kgの国なら21,000円になりますが
 100円/kgで買える国なら7,000円で済みますもんね。

なるほどなるほど、このように物価や為替レートも考慮しないと、正確な経済力を推し量ることはできないんですね。
ということは逆に、物価や為替レートも考慮した上でのGDPは、「真の経済力」を示す数字であり、その順位が世界の国々の経済的豊かさランキングだと言っても良さそうです。

その「物価や為替レート」も考慮した1人あたりGDPのことを、
「1人あたり購買力平価GDP」と言います。

その「1人あたり購買力平価GDP」のランキングはこちらです。

https://ecodb.net/ranking/imf_ppppc.htmlより筆者が作成

37位。あまり見たくなかったですね。
このように、我が国ニッポンは経済大国どころか、ただの中堅国なのです。

イケイケで新卒入社から5年で係長まで出世して「将来有望だ!!」

あれから20年。部長になりました!子会社の!
なんとも言えないですよね。でもそれが現実ですからね。

「GDP世界3位の経済大国」
「奇跡の戦後復興」
「世界3大市場に数えられる金融大国」

過去の栄光にすがり付いてないで現実見ましょう。
ニッポンはもう、経済大国でもなんでもないです。
かつての新興国にグングン追い抜かれて先進国には周回差をつけられた、「経済後進国」なんです。

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あわよくば小舟を作り、周りの人も助けてあげましょう。


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