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意思決定は「回転寿司のお皿を取るか」に似ている

はじめまして。よしだけいすけです。
僕は自転車が好きなので、自転車を楽しむ人をもっともっと増やしたい!と思い、自転車関連の仕事をしています。
そのあたりは↓のnoteに結構書いたりしたので、もしよかったらご覧ください。


事業を運営していて大切だな〜と思うのは「意思決定の精度」。
大きなことで言えば「この事業に数百万円の投資をするか?」みたいなこともそうだし、小さなことで言えば「この人への連絡はメールにするか電話にするか?」とか、「この会議までにどれくらい資料を作り込むか?」みたいなこともそう。

仕事の成果は(仕事じゃなくても)日々の意思決定の結果なので、ひとつひとつの意思決定の精度を上げることは、そのまま事業の成否に直結する。

経営者になって改めて大切さに気がついたけど、よく思い出してみたらリクルートでサラリーマンしてたときも、「判断の精度あげろや!!」ってめっちゃ上司に言われてたなあ。やるじゃん上司。


意思決定は放っておくと回転寿司になる

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ハナシをわかりやすくするために、今あなたはお腹が減っている、としよう。おなかが減ったので、食事を出してくれる何らかのお店に来たところ。

そこでお店の人がやってきて、あなたに聞く。

お店の人「中トロのお寿司、、、食べますか?」
あなた「はい?」

こうなるでしょ笑

でも仕事してると、実はこういうことって超よくある

たとえば、どこか他の会社の営業マンが「これ、買わない?」と商品の提案をしてきたようなシーンや、それをそのまま「こんな提案もらったんですけど、、」と上司に相談するようなシーン

回転寿司、と言ったのは、そういう意思決定をひとつひとつ個別に迫られるから、そもそも他にどんなメニューがあるかもわからないし、それがいつ流れてくるのか、値段の違いはどれくらいあるのかもわからないなかで、

ただ目の前に出てきたこのお寿司の皿を「取るか、取らないか」の連続になりがちだよね、というハナシ。

当然、あとから流れてきた皿を見て、
「あーこっちにしとけばよかったー!」
…でももうお腹いっぱい、、
…でももうランチの時間おしまい、、
…でももうランチ代なくなっちゃった、、

ということになることも多いわけでやんす。

仕事的に言うと、「リスク満載」なわけでございます。

※ちなみに「リスク」って言うと「危険レベル」みたいな意味で使われることが多いけど、実際は「不確実レベル」。つまり結果の読めなさとか、結果のボラティリティの高さ(マイナス1億からプラス1億まで可能性あります!みたいな)を示す言葉らしいゾ★

画像にすると、↓のようなイメージ。

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A社から良い提案が来たと思ったから発注したけど、
B社の提案も聞いてから決めればよかったなあ、、みたいな。

中トロ先に食べちゃったから白身の魚食べても脂で味わかんないよ、、みたいな。

真逆なのは「レストラン型」の意思決定


そんな回転寿司型の対極にあるのは「レストラン型」だと思う。
これはわかりやすくて、↓のようなイメージ

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取りうる選択肢には何があって、それぞれの想定成果とコスト、コスト対効果はどれくらい、までの情報があれば、あとは方針さえあれば意思決定できる。

上記の例で言えば、
「とにかくコスト対効果が最大なものを!」という効率厨であれば、
一番コスト対効果の高い①を選べるし、
「とにかく利益が最大化するようなものを!」という拝金主義者であれば、
コストもかかるし効率も悪いけど利益が一番高い②を選べるし、
「そもそも予算がありません!」という、いのちだいじに派であれば、
③とか④とかを選べる。といった具合。

レストランでは実は自然にこういうことをやっていて
まずはメニューを全部見てから、
「ハンバーグ美味しそう〜!でも昨日の昼も食ったな、、」とか、
「豚汁うまそうだけど、単品で400円はちょっと高いな、、」とか
色々考えて決めたいでしょ?

つまり、

・取りうる選択肢の全て
・それぞれの選択肢で得られるもの(お金とは限らない)
・それぞれの選択肢で失うもの(これもお金とは限らない)

この3点セットがあれば、意思決定は超簡単、あとは勇気だけだ!な状態にになるわけでございます。

だけどなぜか仕事の場になると、
「はいこれ食べますか!!!食べませんか!!!」
みたいな回転寿司型の意思決定が跋扈
するわけです。

だからもしあなたが、
お客さんや上司に意思決定をしてもらいたいような場面に遭遇した時、
「回転寿司よりレストラン!」と心のなかで唱えてみると、
もしかしたらあんまり決めてくれないお客さんや上司の反応が変わるかもしれません。


レストラン型は「コスト増」と心得る

一方で、経営者とか上司とか、自分がお客さんのときとか。
逆に「意思決定する」側の立場になった時

みやみやたらとレストラン型に情報まとめてこいやー!と言うのは、
それはそれでよろしくない結果になっちゃうことがあります。

もちろん、全部の意思決定について、レストラン型で超丁寧に決めてもいい。いいんだけど、忘れちゃダメなのが、

メニュー化すること自体にコストがかかる

ということ。

メニュー化する「誰か」の工数を確実にかける、というのがひとつ。

だけどそれ以上に大事なのは、もっとも大事なリソースである「時間」を食う。ということなんですね。

アタリマエだけど、時間や工数をかければかけれるほど、情報の量や精度は上がっていくし、メニュー表自体も見やすくなっていく。

けど、「実行開始までのスピード」そのものが成否を分ける、という場面も多い中、丁寧にメニュー作ってたら一番良いタイミングを逃しちゃいました。みたいなことも起きがちなわけでございます。
つまり「選択肢をメニュー化する」という意思決定そのものがリスクを孕んでいる、ということ。

だからメタ視点を持って考えた時、「そもそも選択肢をメニュー化するか」という問いに対して、「する/しない」それぞれの意思決定によって得られるものはなにか?失うものはなにか?を大前提として考えないといけない。

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「どの程度のコストとリスクを許容して」「どこまでの成果を得たいのか」を元に、↑の図でいうと「このあたりまでは精度あげよう」というラインを決めるのが、意思決定者の最初の仕事なのでございます。

というわけで、意思決定にまつわる最近考えたこと、でした。

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旧友
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