【Youtube運営シリーズ】企業チャンネルがやりがちなNG行動って?
はじめまして。よしだけいすけです。
僕は自転車が好きなので、自転車を楽しむ人をもっともっと増やしたい!と思い、自転車関連の仕事をしています。
そのあたりは↓のnoteに結構書いたりしたので、もしよかったらご覧ください。
で、なんやかんやで最近、知る人ぞ知る(自転車乗らない人は知らない、自転車乗ってる人の一部は知ってる笑)自転車系Youtubeチャンネル「FRAME」のプロマネ的な仕事をしていて、頑張って色々やってたら、↓のようなセミナーでの登壇をご依頼いただくようになりまして。
張り切って50枚くらいのスライドをせっせと作ったので、一回のセミナーで終わらせちゃうのもモッタイナイなと思い。
せっかくだしテキスト化しておくので、いつか誰かの参考になれば良いな〜と思います!
そして!基本的にノウハウの全ては無料でわかりやすく文章にしようと思いつつ、記事の最後には仕事の途中で僕が色々と作った実際の資料(から社外秘部分を抜いたもの)なんかも公開しようかな〜と思ってるので、もしよかったら最後まで見ていってくださいませ〜!
<Youtube運営シリーズ一覧>
①:やりがちなNG行動って? ←いまここ
②:いちばん大事な「ターゲット設定」&伸びる動画の特徴って?
③:データを起点にした企画の立て方(執筆中)
④:ちゃんと回る体制づくりとモニタリング(執筆中)
前提:FRAMEってこんなチャンネル
「FRAME」は自転車に乗る人向けのYoutubeチャンネルで、個人ではなく法人が事業として運営しています。
チャンネル登録者数は8.5万人くらいで、トップYoutuberと比較するとハナクソのような規模に見えてしまいますが、そもそも自転車を趣味にしてる人自体が超少ないので、「自転車」っていうカテゴリの中では2~3番手につけているようなイメージです。
FRAMEの状況
再生数は出してないのであくまでイメージですが、ざっくり言えば↑の画像のような動きです。
「コロナで自転車ブーム!」っていうのは聞いたことがある人も多いと思うし、実際にコロナが流行りだした2020年5~8月くらいは、FRAMEチャンネルの再生数もドカン!と上がりました。
でも問題はその後で、2020年の夏以降どんどん再生数が下がって、元の水準に戻るかと思いきや、なぜか勢いそのままに下がり続けてしまった。
春〜夏はサイクリングの季節なので、秋〜冬にかけては再生数が落ちる、っていうのは毎年の流れなんだけど、春になっても夏になっても思ったように上がらない再生数。そのうち秋が来て冬が来て、過去最高に「動画が回らない」日々が更新されてゆく、、
そんな状況の中、FRAMEのプレジデントからシクヨロ的なノリでプロマネ的なジョブがビギンしました。
何がいけないんだろうか
と思い、まずは社内の色んな人になんとなくヒアリングをしてみました。
つまり「よう分からん」とのことでした。
ちなみに、動画の企画ってどうやって考えてるの?と聞いてみると、
ディレクター的なポジションの人が全てを決めていて、というか丸投げされていて、日々の公開スケジュールに間に合わせるために一人で20本月とかの動画を撮影してる。とのこと。だから外部からごちゃごちゃ言われてもそのとおりにやってる余裕なんてないし、そもそもセンスとかもあるから、感性を大事にしてやるしかない。と。
結果、全てはディレクターのシナリオ通りに。。というゼーレ状態に。
なんとなく見えた方向性
色々ハナシを聞いてみて、要はこういうことだよな〜ってまとめた状況が↑。
動画が伸びない、とか、再生数が落ちてる、って言うより、
「そもそも企業として、持続性/再現性のある事業運営ができてない」ことが問題だなと感じました。
どういうことかと言うと、ディレクターがぶっ倒れたら事業止まりますやん、とか、たまに動画が当たっても、なんで当たったか、次もっかい当てるにはどうするか分からないですやん、とか、そういうこと。
↓の左の画像みたいな感じで、「孤独なスラッガーがバッターボックスで一人フルスイングを続けている」ような状態。
それを、↑の右の画像みたいに、スタープレーヤーがいなくても、チームで1点を重ねるような戦い方にしたほうがいいんじゃないか、と思いました。(個人Youtubeだったら左でもいいんだけど、企業としてやるなら、というハナシ)
で、具体的にはどうしていこうかな〜というのを、Plan・Do・Seeのサイクルに当てはめて考えてみた。
そして、やるべきことを3つに絞りました。
①スタープレーヤーがいなくても、狙ってヒットを打てるようにするぞ!
(ホームラン狙って外すよりも、そこそこの動画を出し続けられる方が企業としては大事)
②ディレクターひとりに集中してる権限と負荷を分散させるぞ!
③良かった悪かったをちゃんと振り返って、進化し続けられるようにするぞ!
さあやるぞ!…とその前に
大事なはずなのに意外と抜け落ちがちなのが、いわゆる目的やゴールの設定。
とりあえず始めよっか〜でスタートしてしばらくやってみたけど、行き場をなくした動画たちの墓場みたいになってるチャンネルってたくさんありますよね。
個人が趣味でやるなら「出せるときに出す」でいいけど、後述するように、動画の投稿頻度も再生数にある程度影響してくるので、ちゃんとやろうと思ったら一定間隔で投稿し続けられるか、っていうのも大事。
てなったときに、(やり方にもよるけど)例えば10分の動画一本作るのに、30分くらいで撮影して、2~3時間くらいで編集して、サムネイルとかも作って出すとしたときに、ロケするなら移動時間もかかるし、そもそもロケ地に許可とったりとかも時間かかる。っていうことを考えると意外と高くなる動画の単価(工数)。
それを例えば週に2本は出そう、とかって思うと、結構なコストになってくるわけでございます。
動画の広告収益だけで飯を食っていこう、と思うと、13~15万人くらいいてはじめて「ひとり生きていける」くらいの収益になる。
んだけど、そこまで行こうと思ったら結構時間もかかる。
有名人でもない限りは、どんだけ頑張っても10万人に届くまでにおそらく半年くらいはかかると思います。
半年間の赤字を許容できるか?など事前に考えておく必要があります。
(ちなみに、youtubeで企業の商品などを紹介する、いわゆる「企業案件」というものもありますが、これも放っておけば仕事がどんどん入る、なんてことは珍しい)
だから、↑にもあるように、何を得たいがためにyoutubeやるの?そもそもそれって自社でyoutube立ち上げてまでやるべきなの?っていうのは、絶対事前に固めておいたほうがいいです。
特に多いのは「自社商品の認知度を上げたいんだ!」って言いながら自社チャンネルを作ろうとしてるパターン。商品の認知度上げたいだけだったら、正直メディアとかインフルエンサーに一発いくらで発注したほうが遥かに効果があるしコストも掛かりません。
ちなみにFRAMEの場合は、関係者で話し合って、下記のようにまとめました。
ここで大事になるのが、制約もそうなんだけど、ターゲットやペルソナといった「誰が喜ぶ動画を作るのか?」という部分です。
超大事!なんだけど文字数が長くなってきたので、続編に続きます!
②:いちばん大事な「ターゲット設定」&伸びる動画の特徴って? へ続く