走りながら考える「寛容社会」@九州Heaven Ride 2017
ーイケマツの「走りながら考える」ー
【九州Heaven Ride2017】を走りながら、どこが素敵なのか?文字化するには、どう説明すればいいのか?を考えていました。「言わなくても、参加すればわかる」それでは、小生の役割は果たせません。自分だから、役に立てることは何か?自転車トレーニングに、インターバルトレーニングが付き物なように、文字化するためには「ある種の訓練」で得た能力が必要です。日々繰り返している「文字化」。この反復することで得ている「スキル」が役に立てると思ったのです。
これから書き記すのは「リノベーション」普及の発案者であるLIFULL HOME'S 総研所長 島原万丈氏と取材で話したことです。
https://www.homes.co.jp/souken/member/
「寛容社会」https://www.homes.co.jp/souken/report/201704/
島原万丈氏の編・著から、データ・資料をお借りしつつアウトドア・スポーツでもある【九州Heaven Ride2017】を紐解いてみましょう。
■寛容な人の割合が高い方が、魅力的なエリアになる。
あたりまえのことですが、魅力的なエリアに、人が集まります。
ニセコのパウダースノーが外国人に発見され大人気の観光地となっているように、日本には四季があり、夏から冬のスポーツまで楽しめる南北に長い国土環境、急峻な山岳や森の多さ、数多くの島々と長い海岸線など、世界的に見ても豊かな自然があります。
それは、ニセコの事例から学ぶことが出来ます。
●価値を外国人が見つけた。●新規流入客が増えた。●地方再生につながった。↓詳しくはコチラ↓
■新しい事を受け入れない「不寛容」な人は、実は「友人の繋がりも薄い」「不寛容」な人はなぜ、そうなのでしょうか。
■地域で頼れる友人数
「 近隣地域・集合住宅内に、困ったときに頼れる親しい人」の有無と数を、寛容度が高いほど「親しい人あり」のスコアが上昇し、その平均人数も増える。
■地域で交流の活発さ
日常生活において交流度が高い人ほど、隣人との関係が深いといえそうだ。
■地域での被承認意識
寛容度が高いほど、「被承認意識あり・計」のスコアが上昇しており、自分が身近な人々から認められていることが、他者への寛容度に大きく影響している。
「寛容社会」寛容分析編「何が外国人への寛容を生むか?」資料より・引用抜粋
不寛容は、「承認」されていない。愛されていないと感じていることから来るのではないでしょうか。それは誰しもが持つ、やっかいな「コンプレックス」から生じているのかもしれません。大人になればなるほど、気をつけねばならないですね。
■解決策としてのアウトドア・スポーツ。
日本の地方において、ポテンシャルが最も高いのが「アウトドア・スポーツ」
地方交付税のおかげで立派な道路があります。しかも人口減少で人が住んでいない地域が多い。そうしたところでは、インフラ投資にパワーを削がれず、今ある川や山、海などの自然を、資源として利活用できます。
マラソンやトライアスロンだけでなく、登山やトレッキング、カヤックやラフティング、マリンスポーツなど。キャンプやグランピングなど自然を楽しむアクティビティーで楽しむ。アウトドアギアの進化による、ファッション化が進んでいます。
テレビの時代「映像の世紀」の時代は、スポーツ・ビジネスは「巨大資本」が映像として流すコンテンツに力を注いできました。スマホの時代「ネットの世紀」の流れや文脈に沿った、アウトドア・スポーツの価値を高める取り組みはほとんどしてこなかった。と言えるでしょう。従来の観光の文脈でしか捉えていなかったのではないでしょうか。スマホの時代「ネットの世紀」にアウトドア・スポーツは、再定義する時代になっているのだと思います。
テレビの時代「映像の世紀」には一般に持久系スポーツは「きつい、苦しい、長い」といった部活の負のイメージでした。
スマホの時代「ネットの世紀」のアウトドア・スポーツは「克服する」「挑戦する」「成長する」「交流する」「非日常」といったポジティブなイメージで捉えています。
アウトドア・スポーツは、同時的な共通体験・感情を共有していく価値だけでなく、そのあと温泉に一緒に入るなど、コミュニケーションを深めることも出来る。アウトドア・スポーツは、人々の「つながり」や「自己成長」を生み出す「本質的な価値」を持っているのではないでしょうか。
『九州 Heaven ride 2017 / K.Hirowatari』
■なにが、本当の魅力なのか?
例えば、トライアスロンを始めた人の年齢は、平均30歳。
大人になって始めた人が大半です。
学生時代からのスポーツの延長ではありません。
アストドア・スポーツは「自己実現」の価値を与えてくれる
社会人としての、新たなアイデンティー獲得の手段なのです。
【九州Heaven Ride2017】にハマった方も一緒なのではないでしょうか。
だから、忙しい時間をやりくりして、お金を払って、参加する。
チーム5名を揃える事も大変な事です。それを超えて参加する。そこには明確な理由(得難い体験)があるからではないでしょうか。
アウトドア・スポーツの価値、最大の魅力は「予測不能性」
スポーツ全般に言えますが、アウトドア・スポーツは何が起こるかが分からない、大自然の中での唯一無二の体験です。そこには「自分の物語」というドラマや感動が生まれます。
誰のモノでもありません。自分のストーリーなのです。アウトドア・スポーツの魅力である「リアルで、フィジカルな体験」が、SNSによって語られていく。これは、スマホの時代「ネットの世紀」だからこそ、価値として活きてくるだと思います。
■「不寛容社会」から「寛容社会」へ
都会の人は競争しているから、不寛容なのではありません。
人は、「愛されている」「承認されている」から、寛容になれるのだと思います。
「困ったときは、お互いさま」
「相手を尊重して、違いを認め合う」
「寛容社会」で島原氏はこう「問い」を投げかけています。
地域や町は、いったい誰のものなのだろうか?
その土地の地権者のモノなのだろうか。
その地域の「魅力」は、「所有意識」では無く、「愛着」や「誇り」だったに違いありません。
その地域に根差した「文化」や「愛着」が無ければイベントは開催されません。
【九州Heaven Ride2017】は、「相手を尊重して、違いを認め合う」まさに、オトナの遊び・冒険なのです。
【九州Heaven Ride2017】を走りながら考えた「アウトドア・スポーツは、どこに、役に立つのか?」それは「不寛容社会」から「寛容社会」への解決策ではないでしょうか。
『九州 Heaven ride 2017 / K.Hirowatari』
【九州Heavenライド2017編集室】
「Tea room茶のこ」
熊本県阿蘇郡南小国町赤馬場101−1
プロジェクト担当・池松
Mail:kshr2017.edit「@」gmail.com
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?