盒馬鮮生（フーマー)にみるOMOらしさ
2018年末に深センでもお店は見ていたが、当時はAlipayは外国人に開放されておらず実際の買い物は出来なかったのと、今は小売業と近しい仕事をするようになったので、上海に立ち寄る機会があったタイミングで改めてお店に行ってみた次第。
盒馬鮮生はOMOの代表格なので詳細は下記のような記事を参照ください。
中国スーパー「盒馬鮮生」が、顧客から圧倒的に支持される理由がわかる１枚の写真
【アリババニューリテール戦略の全貌】第３回：盒馬鲜生（ファーマーションシェン）は４つの複合体O2Oスーパーマーケット
他の記事ではあまり触れられてなさそうだったことを2つほど。
電子棚札＋POP併用
行ったお店が盒馬鮮生の中でも比較的早いタイミングでオープンしている店舗だったからかもしれないが、電子棚札は白黒で目立たせたい商品にはPOPが別途置かれていた。オペレーションコストは高くなるが、それだけの効果があるのだろう。
あと、賞味期限的な観点でのお値下げ品も日本でもおなじみの黄色いシールが貼ってあった。
アプリでの商品提案
ベタな30分以内配達が引き合いに出されるECサービス。店頭だと日本のようなメニュー提案はあまり見られなかったが、アプリだとしっかりメニュー提案をしている。
店頭受け取りだと割引もある。
さすがに全商品こういう感じではないだろうけれども、商品詳細ページの充実ぶりもすごい。上の方の写真の牛乳など入荷日がわかりやすく表示されている生鮮など、鮮度や品質をどう伝えるかは高級スーパーとして力を入れているポイントなのだろう。
グローサラントよりフードコート化
盒馬鮮生の使い方として、店内で買った新鮮な素材をその場で調理ということも出来るわけだが、見た感じだと（お店にいたのは月曜日の昼頃）そういった使い方をしているっぽい感じの人はおらず、盒馬鮮生内のショップインショップとして入っているフードコートの方が断然流行っていた。
アプリ注文＆決済→テイクアウト専用のスタバも店内に。
LCCのおかげで国内旅行並みの値段で、決済を軸にECーリアル店舗、生鮮スーパーーフードコートが融合してる状態を垣間見れるというのは面白い経験なので、こういうのが好きな人には旅行ついでに足を伸ばす場所としておすすめです。