無駄な練習
無駄と言われている練習…例えば
・IIm7-V7-I (ツー・ファイブ)のフレーズを全てのキーで
・ブルーススケールだけでアドリブ
確かにこれでジャズのアドリブ(以下単にアドリブと記します)ができるようになるのは幻想だけど、これとてやっていれば
・指の筋力や手の平の柔軟性はUP(重要)
・音感が鍛えられる
・選んだ音だけを弾くスキルの向上
何もしないよりはずっといいです。
何が言いたいのかというと、もしこれらの練習に取り組んでいたとしても僕は無駄とは思わないです。音楽とは複合的なものです。問題なのはこれらの練習だけやっていればアドリブが出来るようになると考えてしまうことです。
ある時期にこれらの練習に集中的に取り組むのは構わないと思いますよ。自転車の補助輪のようなものだと思います。補助輪はいずれ外れます。
で…ツー・ファイブのフレーズ集を買う必要は無くて、自分でレジェンドの演奏から自分がカッコいいなと思うフレーズを自分で耳コピするのがおすすめです。
耳コピは最初は途方に暮れるくらい進みが遅いと思うけどここは踏ん張りどころです。
耳コピができなかったらアドリブできるようにならないです。聴いたフレーズを自分で再現できるスキルは新しいフレーズをクリエイトするうえでも必須なのです。勿論全てを再現できる必要はありません。「よきところで」。
アドリブ・フレーズの耳コピは五線紙に書かずに覚えていくほうが上達します。 これまたはじめのうちはあり得ないくらい進まないです。1日1小節なんてザラです。
これは譜読みのスキルとは切り離して考えてください。どういうことかと言うと、じゃぁ譜面は読めなくても構わない、、とは考えない方がいいかなぁと思います。これも「よきところで」。譜面を使ったほうがいい事と使わない方がより良い事を見極めていきましょう。
譜面が読めない素晴らしいミュージシャンの話はちょっと調べればすぐに色々出て来ます。そっちの道に行くチョイスをするのも人生ですけどね。そういう音楽の見え方が羨ましく思う時もあります。一方で楽譜やアカデミックなものと縁が無いようなフリをして実はバリバリなミュージシャンもいっぱいいるから気を付けてくださいね😊
今日はここまでです。