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クラシックには「コードネーム」の概念は見当たらない…とはどういう事なのか
クラシックには「コードネーム」の概念は見当たらないです。
よく和音記号に例えられて、それでいいと思いますが、決定的に異なるのは、コードネームはKey(調)に依存しません。
Key=C の G でも、Key=G の Gでも、GはGです。
一方で和音記号はKeyに依存します。Keyが変われば和音記号も変わります。コンセプトが全く違う。
そう、コードネームは音名に近いんです。
和音記号は階名寄りと言っていいと思います。
コード理論で和音記号に対応するのはファンクションです。
ファンクションとて「メジャー主義」が根底にあるので、短調のIIIの和音は♭IIIと記すなど和音記号とは根本的な差異があります。
話をコードネームに戻します。
コードネームってコンセプトがカジュアルなんです。話の出発点が「学ぶこと前提」のクラシックとはだいぶ違うと見立てています。「学ぶこと前提」って何だ?って思うかもしれません。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
コードネームは和音記号よいもずっと「音符」に近くて、単に音の押さえ方です。
例えばその辺の兄ちゃんがちょっとギターもって弾いてるところからってイメージでいいと思います。学びなんて要らん☺️感じればいい…そんな世界からのスタートです。
これらの事柄を見落とした発信を時折見かけるようにも思います。
理論系の発信は自分が無知であることの発表会になることを受け入れないとならないなと痛感する日々です。僕自身も含めて。
だから、見当違いの発信も良しとしながら先に進んで行けばいいのかな。
僕も色々な方々の力を合わせてアップデートできればと考えています。
以前にある作曲家の方から「クラシックの和声学には「コード」という概念が無い」という話を聞いて僕は直感的に、あーなんか分かる!って思ったんですよね(笑)。この記事の意味でおっしゃっていたのかは分からないのですが。
以前こんな記事を書いていました。ようやく自分の言葉で補完できて嬉しいです。
僕自身、ここ2年弱で格段にアップデートされました。学ぶとは楽しいですね。
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