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どうやってジャズピアノが弾けるようになるのか(2)

長らくお待たせしました。
前回とだいぶ様子が変わりますが項目を列記してみました。
次回以降ひとつずつ扱いますね。
必ずしも順番にやる必要はありません。

練習の概要 2023/7/26 新澤健一郎

■ピアノを弾く技術

ハノン

1)第一部(1〜20)

・指の筋力
・手のひらの柔軟性
の向上

ちょっとしたコードのポジション移動にもこれらが必要。

例:
1日目 1〜5
2日目 6〜10
3日目 11〜15
4日目 16〜20

1曲ずつ止まってよい。
テンポは♩=40。メトロノームを使う。
速過ぎて弾けない場合はテンポをさらに遅くしてOK。
その場合はメトロノームを8分音符でとる。例えば♪=60。

弾ける人は4日ごとにキーを変えていく。

例:
最初の4日 C
次の4日  F
次の4日  G
同様に Bb D Eb A Ab E Db B Gb
…調号を増やしていく

2)第2部の「音階の準備」

32番〜35番
手首が折れた形にならないで弾けるように。
これも手のひらの柔軟性の向上。

1小節目の繰り返しは体の正面で弾いてよい。
音階だけでなくオクターブを超えたアルペジオなどにも有効。

3)長音階、短音階(和声的、旋律的)の運指を身に付ける。
全てのキーが必須

4) 半音階の運指を身に付ける。

■コード弾き
各種コードを再確認する。
鳴った瞬間にコードの種類が聴き分けられるようになる。

コードトーンとテンションについて知る。
ナチュラルテンションとオルタードテンションを知る。コード表記に影響あり。

ボイスリーディングできるようになる。
まずは弾くのが簡単なポップスの曲などを題材にする。
「Amazing Grace」など。

メロディー(うた)と自分が弾くコードのトップノートの位置関係で全体の雰囲気がどうなるかを楽しめるようになる。

コードを弾く音域が低過ぎないようにする。
詳しくは Low Interval Limit を理解する。

ポップスのコード弾きについて。あるアイデアをそのセクションでずっと使う必要はないことを理解する。
例えば[B]の出だしがアルペジオでも[B]おわりまでずっとアルペジオを使うのがいいのは稀。途中で四分打ちになったり白玉になったりメロディーのリズムを拾ったりなど色々。メロディーに注目する。

ジャズ的な曲は左手をルートと7(7thまたはmaj7)で押さえる。
7が無いコードはルートと5度で。
7も5も無い場合はルートのみで…dimやaugなど。
この方法でスタンダードを数曲弾いてみる。
この方法は実践のソロピアノやイントロで頻繁に使われる。

ジャズでよく使われるボイシングを覚えていく。
ピアノがよく鳴る決まった形がある。

■理論1
まずTSDが聴き分けられるようになる。

T トニック
S サブドミナント
D ドミナント

コード機能(Function)によるコードの書き方に慣れる。
ローマ数字のコードネームのことです。
キーの判別が必要。

いずれもまずはキーのはっきりした長調の曲で。

ツーファイブと裏コードを理解する。
裏コードに関連して五度圏も参照しておく。

理論をやる時は常に自分が経験した曲に当てはめてみる。部分的でOK。逆に全てを理論で説明しようとしない、わからないところを放っておく態度も必要。

■理論2
まずは長音階のダイアトニックコードを理解する。

次の順で「ダイアトニックコードが拡張される」ことを理解する。
拡張=そのキーで使えるコードの仲間を増やしていくイメージを持つ。

・(長音階の)ダイアトニックコード
・セカンダリードミナント
・モーダルインターチェンジ

短調のダイアトニックコードは自然的短音階で考えて、Vの和音だけV7で考える。

ダイアトニックコードそれぞれに対するグレゴリアンスケールを理解する。

スケールが決まるとテンションを選べるようになることを理解する。
スケールはアドリブの道具だけではなくボイシングの道具であることを理解する。

アヴォイドノートを覚える。
なぜアヴォイドになるのかも理解する。

まずは IIIm7 で9が使えないことにすぐに気が付けるようになる。

次に各種スケールについてざっくり見ていく
それぞれのスケールが持ってる響きとともに覚える
テンションがどうなるか確認する

・Hmp5↓(Mixo b9 b13)
・Lyd(b7)
・オルダード
・コンディミ 半-全
・ディミニッシュスケール 全-半
・ホールトーン 全部全音
・Loc#2

ペンタトニックスケールの練習
・マイナー・ペンタトニック
・メジャー・ペンタトニック Bb/C の形で使えるようになる

ブルーススケールの練習
ブルーススケールはボイシングの道具にはならない。アドリブしてみよう。

■アドリブ
題材
「Fのブルース」Now's the Timeなど
「Autumn Leaves」
「Fly Me to The Moon」

コードトーンでアドリブする

9thを加えてみる

その際、下記を適切に判断できるようになる
・9
・b9
・使えない

アプローチノートを使う

レジェンドのアドリブのコピー
1音1音正確に採ってもよいし、雰囲気を真似てみるのもよい。
以下、1音1音採る場合について(耳コピ)。
気になるところだけでもOK。
全部を採ると構成力が付く、というかそういう着眼点で見れるようになる。
五線紙に書き留めず耳と楽器だけでやる方が身に付きやすいように思う。
部分的で構わないので身に付けた理論で分析して自分なりのフレーズに応用してみよう。

リックを使ってみる

ベースラインに注目できるようになる
自分でベースラインを弾いてみる

これらの練習ひとつひとつは効果が実感しにくいが全部やることで気が付くと向上している場合が多い。

■リズム
リズムについては記述することが難しいが最も重要。

左足のかかとで4分音符をステップを踏みながら弾くスキルを身に付ける。踏む踏まないは自由だがこのスキルが無いのはNG。

Swing と Even を知る

弾く音だけでなく弾くタイミングもイメージして弾く

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