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「音楽で食べる」講座
(2023.9.3更新)
はじめに申し上げます。僕は音大の非常勤講師ですが、この投稿は音大を代表した見解ではなく、ひとりのミュージシャンとしての考えです。
このことをご理解いただきお読みください。
確定申告
簿記3級と近代史は普通科高校で必須にすべきです。
学生に確定申告を教えるとなるとケースバイケース過ぎますが、まずは個人事業主という言葉を覚えましょう。フリーランスの事をこう呼びます。
僕は卒業生からアドバイスを求められたら、経費がわかる領収書・クレジットカードの明細・銀行の通帳と、支払調書、医療費の領収書を持って税務署の相談コーナーに行って!と伝えています。
これでは書類が足りないことが殆どだけどあとは本当にケースバイケース。初年度は税務署の相談コーナーに3回行くつもりで相談コーナーが始まったら即トライです。
なんでこんな事をするかと言うと、ギャラのうち所得税になるだろう的な金額が予め差し引かれて支払われることがあり、確定申告は払い過ぎた分の「還付金」を取り戻す【精算手続き】なんです。
ひどいと「確定申告しなければならない人」のところを読んで「自分には関係ない」と勘違いするケースもあるようです。
2コマもやれば出来るんじゃない?
確定申告を厳密にやると超絶眠い授業必至だけど、みんなが知りたくてやりたいのはこれなんです。
税務署のガイド見ながら白色の第一表を作るのが試験とか卒業してから役に立つ人かなりいると思う。
還付金は確定申告しなくても5年以内に還付申告すれば返してもらえます。そんなことも含めて。
確定申告で大切なのは還付金だけじゃなくてその年のお金の出入りを測定することなんです。手元の残高だけでは分からないことが色々見えてきます。ライブハウスのチャージバックで年間こんなにいただいてたんだ、とか。
それに加えて、コロナの補助金で月ごとの売上の把握が必要な事も出てきました。
著作権
著作権については、まず作品が生まれた瞬間にその作者が著作権を持つということを理解しましょう。
JASRACに登録しない=著作権の放棄、ではありません。
JASRACは著作権使用料を回収してくれるんです。
この件は授業にすることが可能と感じています。
著作隣接権についても併せてざっくり知っておくといいですね。
僕もMPNとかPITとかよく分からないのにかなり助けていただいています。
学問的にならずに、実用のケーススタディが良いと思います。
ざっくり言えば下記3点
1. 出版者との契約のこと
まずは「出版者」という言葉を知るところからですね。
2. 自主製作でCDを作る・音楽配信する時の手続き
3. 自主公演でコンサートをやる時の手続き
2と3は自作曲、既存曲について。J-Widの使い方、読み方も必須。一定の条件を満たすと著作権使用料を払わなくて済むケースもあります。
2と3をやれば自分が権利者になった時にどうなるかも知ることが出来ます。まぁあとは本とか楽譜とかありますが。学ぶ側の許容量を超えないように気を配ったほうがいいのかな。
YouTubeはどうなってるの?あれは包括があるから大丈夫なんだよ、のような話も含めると興味を持ってもらえそうですね。
営業・プロモーション
これが正解!があったら僕も習いたいです。
「行動」が大事って長い間考えてましたけど最近「行動」する時の心の状態が大事と分かりました。「とにかく行動」のような事はやめましょう。無理はダメです。
営業・プロモーションは「考え方」も大切なのでTEDを見てヒントを受け取れるかたもいらっしゃると思います。
この記事も好きです。
いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ、デザイナー奥山清行による「ムーンショット」デザイン幸福論https://gigazine.net/news/20110908_moonshot_design_cedec2011/
具体的に学べるのはうまく行っている人と一緒に「仕事」する事。学校で教えられる事は限定的かもしれませんが何にもしないよりはいいのかな。
(随時再更新)