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ドビュッシーと僕【月の光オリジナルアレンジの楽譜あり】
僕のその後の人生を決定した曲
僕が通った中学校は昼休みなどに音楽室で自由にピアノが弾けました。僕は即興の真似事を弾き散らかしてたのかな。まだジャズのメソッドはかじってなくて、フリージャズのようなものだけできました(笑)。音楽の先生はそれを見ても怒る事もなく、自由にやらせてくれました。
突然その時は訪れました。
同じ学年で違うクラスの知らない女の子がドビュッシーの「月の光」を弾いたんです。
「こんな凄い音楽があるんだ!」
素直(すなお)にそう思いました。凄い。弾けるのも凄いし、曲もすごい。僕のその後の人生が決定した瞬間のひとつでした。
後に弾いたのは女子バレー部のかたと知りましたが特に会話を交わすこともなく卒業を迎えました。今、会う事が出来たらお礼が言いたいです。「あなたのお陰でこんなになっちゃいました」(笑)。この話をすると探偵ナイトスクープに頼めば?とか言われますw
僕がクラシックのレッスンを受けていたのは小学校5年生までで、ドビュッシーに触れる機会が無かったのです。
ドビュッシーの作品の魅力に惹きこまれていきました。中学生の頃に買った譜面もあるし、図書館からも借りたかな。時間を掛けて色々な楽譜を揃えました。もう時系列が分からなくなってしまった事もあります。
中学時代の僕は、冨田勲さんの作品でさらにドビュッシーの作品に触れることになります。ですが「月の光」はこの音楽室での「事件」が初でした。色々な事が押し寄せて来ていたのですね。
ドビュッシーへの想いは、ブログに6年間連載した即興演奏のベストテイク集CD「Saturday」で「ドビュッシーと僕」というタイトルを付けた即興で残したのが初出です。
「月の光」を僕なりのアレンジで残したのがこちらです。
どちらの曲もApple Musicなど各種サブスクでお楽しみいただけます。
昨年発売の「イチョウ五重奏団」のCDにも「月の光」のイチョウ・バージョンを残しました。こちらは現在CD販売のみです。
お陰様でドビュッシーとの関わりを僕の音楽として残すことができています。ドビュッシーについては書いても書いても書ききれなくて、この記事だけには収まりません。今日もその中の一篇を記します。
僕がジャズやショーロのエッセンスを取り入れてアレンジした「月の光」のいつも使っている譜面もpdfで差し上げます。
前にはこんな事も書いていました。飛躍の多い文かと思いますが、あぁまたいつもの事かとお許しいただけましたら…
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