ダウンビートに注目しよう
「ダウンビート」
日本ではあまり聞きなれない言葉ですね。
「アタマ拍」のことです。4分音符のアタマ拍。厳密に言うと、そうではない事もありますがそれは後ほど。
ダンスや行進のステップやギターのストロークをイメージして下さい。
足が地面に付く時、ストロークが「ダウン」する時がダウンビートなわけです。英語はよくできていますよね。
毎日「アタマ拍」とか言っているのと「Downbeat 」と言い続けているのでは、身に付く感覚も変わって来ると思うのです。言霊。
ジャズのコンピング(コード楽器でリズムを打つこと)は、シンコペーションよりもダウンビート(アタマ拍)で打っていることが多いのに気付いたら一歩前進です。
何を聴いていいか分からない人はマイルス・デイビスの「relaxin」というアルバムのピアニスト、レッド・ガーランドを聴いたらすぐにわかります。
速い曲はその傾向が特に強いです。
それ程速くはない曲でも、ダウンビートに打っていること、思ったより多いなと思う人もいるのではないでしょうか。聴いていると、よく出てくるリズムパターンもありますよね。そういう骨組みをものにしていきましょう。
アドリブも、スケール使って適当にシンコーペーションを入れてアドリブするのが残念な感じになる代表選手です。気を付けましょう。
ともかく、ダウンビート(アタマ拍)が何をするにも大事で、耳コピする時もその視点があると色々面白い発見がありますよ。
「ダウンビート」はジャズだけでなく、色々な音楽で広く使われる言葉なので覚えましょう。
【補足】ダウンビートが4分音符のアタマ拍を指さない場合もあります。例えば、Swing in2(2ビートの事)だと1、3拍目がダウンビートと考える事があります。ギターのストロークに由来していると考えられています。多くの場合は4分音符のアタマ拍ですのでまずはそれで考えて問題ありません。