分数コードはスラッシュ(/)か縦積みか。
分数コードはスラッシュ(/)か縦積みか。
縦積みだと分母もコードを意味するという考え方が欧米では主流のようですね。
例えばこんな感じのアッパーストラクチャトライアドを表現したりするのかな。
一方でハッスルコピーの『楽譜の書き方』という本にはGonAのようなものも分数で書く時は「縦積みにしましょう」って(p.139)。
理由は、1,2拍目と3,4拍目にコードがある時にその間に「/」を書くやり方があるから混乱しないため、なんです。
これ図がないと分かりにくいですね。最近見かけませんがひと頃は時々ありました。
それと、横方向のコンパクトさが要る時は縦積みが有利です。
ハッスルコピーはスタジオワークなどで欠かせない浄書屋さんの代表格で、その浄書を見たことのあるミュージシャンも多いはずです。そんなにマイノリティーではないと言いたいのです。
ここにその本やハッスルコピーさんの浄書の画像を掲載することは差し控えますが、見やすさの為の工夫が沢山あって感動すら覚えます。
僕は若い頃にあるベーシスト(今も第一線のかた)にスラッシュより縦積みにして欲しいって言われたんです。その曲はキメの部分に8分音符ごとに分数コードがずらりと並んていて確かにベーシストにとってはスラッシュだと読みにくいですよね。
周りを見ても縦積みで書く人は結構います。
井上鑑さんのアレンジの本(90年代前半?)は譜面によりどちらもでした。
SCHOTTが出している武満徹の楽譜(ポップス)はスラッシュです。
確かに欧米の譜面はスラッシュですね。ミュージシャンとやり取りした譜面も、海外のビッグバンドの譜面も、ライルメイズの遺作のスコアも、ジスモンチの楽譜集もそうです。
今後公表する楽譜はスラッシュにしようかな。留意しようと思いました。
シベリウスって縦積み作るのめんどくさいですよね。だからわざわざ縦積みする人も少ないんじゃないかなと思います。
Finaleは縦積み簡単なので基本縦積みでやってました。
ある時期シベリウスにしてその後Finaleに出戻ったせいで両方持っています(笑)
何事もよきところで。
(後日図を追加いしたいなぁ…)
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