「耳コピ日記」のすゝめ
「書き取らない定速耳コピ」って自分のコンディションの維持にとってもいい。体のメンテナンスのイメージでやるといいと思います。
でもこれまだnoteに書いてなかったみたいで…またいずれ。ざっくり言うと、テンポを落とさずに、五線紙に書き取らずに耳コピします。物凄い回数聴くことになるのでアタマ出しの為にmimicopyのようなアプリを使いましょう。リズムやニュアンスの情報がゼロになってしまうのでテンポを落とす機能は使いません。
(追記)以前に軽く触れてました。
で、すぐに気が付くと思うけどそんな縛りがあったら人によってはやれる曲が限られてくると思います。ちょっと前にTwitterとFacebookで紹介したSometin' Elseの「枯葉」のマイルスのソロとか、どの楽器の人にもいいと思います。シビアに音域までは確かめてないからあなたの楽器に合わなかったらゴメンね。全くできないかたに対しての記事もいずれ書きたいな。
さて、今日はその「書き取らない定速耳コピ」をやりながら出来る「耳コピ日記」について、書きます。
ソロをフル尺で耳コピするのも構成力が身に付くので必須の練習法と言えますが、今から説明するのは別のアプローチです。
耳コピしていて、お!これは!と思った部分を五線紙に書き留めて下さい。2小節とか4小節とか、そのくらいの部分でいいのです。
後になってから分かるよう、何の音源(曲名や演奏者、アルバムタイトルなど)の何分何秒から採ったかを記します。自分で後から確実に分かれば適当な書き方でOK。
コードも記しましょう。聴いて判断するのが良いですが、分からなければ黒本とかから写しても大丈夫。いずれ直せばいいのです。
五線紙は2段で。2段目は左手や、場合によってはベースの動きを記します。書き込みたい時だけ書けばOK。3段は何かと不便になる事が多いかな。2段がおすすめです。
ギターなど1段譜の楽器のかたも2段譜にしておいて他のパートを記入したい時に使いましょう。
必ず調号を書きましょう。キーに注目するのは凄く大事です。拍子は4拍子の時は書かなくてもいいかな。
耳コピした時に思った事も書いておきます。効きますよ。
これはLick(よく使うフレーズ)として身に付けたいなと思うところにもマークしておきましょう。
Lickの部分は全部のキーで練習します。これ、それ程効果は無いかもしれないのですが、全くやらないよりはいいかな。
上達とは複合的なものです。
目立つところに日付も書いておくと振り返りが出来ていいと思います。
慣れないうちは1日1フレーズ、慣れて来たらこの例のように2フレーズくらい、やってみましょう。慣れて来たら2フレーズで15分くらいの作業かな。
フレーズって言ってますけど、ブロックって言った方がいいのかな、とにかく簡単に書き留められる範囲で。
自分で分かればいいので、なぐり書きで構いません。
これを毎日…と言いたいところですが、例えば週に1回のペース、1回に1フレーズ書き取ったとしても年間で50フレーズ!
お休みの週があったとしても習慣化すれば年間で40フレーズくらいは練習のネタが出来ちゃいます。
「耳コピ日記」があなたの教科書になります。
是非!
ちなみに…僕は耳コピするとき「そのフレーズを使おう」と思ってやってません。もちろんある時期まではそういうのも幾つかありました。じゃぁなんでって、これやってると自分メンテになるんです。閃きやすくなる。脳の仕組みを考えるとそれもありなのかなって。