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スポーツの力?国際社会では「アスリートをアンバサダーにすればいいって話じゃない」らしい


みなさま、今週もお疲れさまでした。

Kahoです。

今回もご覧いただきありがとうございます。


本日は私が大学院時代から関わっている
「スポーツを通じた国際開発」
についてのお話をしたいと思います。


この分野、名前の通り

スポーツをツールとして、国際社会における様々な課題の解決
(差別、教育格差、健康、衛生、雇用、環境、平和構築、ジェンダー等)

を目指します。

(スポーツそのものの競技としての開発・発展も含まれますが、
私は上記の分野なので、こちらが中心の話になります)。


例えば、私が関わっているパラリンピック教育事業では、
パラリンピックの価値やスポーツ教育を通じて、
子どもたち・若者がもっている
障がいのある人に対する偏見や差別をなくし、
共生社会を構築していくことを目指しています。


日本の事例だと、JICAの青年海外協力隊が
開発途上国で体育を広めたり、
スポーツを通じてソフトスキル形成を支援する活動など。


ただ、この分野、国際開発といっているので
インター・ナショナル(二国間)である必要があります。


それでも、突然、豊かな国からやってきて
母国・出身国でやってきたまま、支援をしてしまうと
占領的になってしまいます。


現地の人と一緒にやりながら、
あくまでもアドバイザー的な立ち位置がいいのかもしれません。


もちろん、国内で活動している団体も多いのですが、
どちらの場合でも課題になるのが資金集め。


国際オリンピック委員会(IOC)や国連、国内の財団等が
助成金を出している場合がありますが、
これ、倍率が高く難しいみたいです。


これの解決策とよく欧米社会から呼びかけられるのが
アスリートをアンバサダーにすること」。

アスリートを団体の顔にしてお金を集めるということ。

北米、欧州、極東など
ある程度プロスポーツが発展している国では
よく使われる方法です。


競技で注目を浴びているアスリートを事業の顔にすれば
スポンサーとかつきますよね。


逆にいうと、途上国の視点では
「解決策になってない」と批判されます。

みんながみんなプロアスリートや大企業に
アクセスがあるわけではありません。


じゃあどうしたらいいのか。


わかりません。


それでもアスリートが競技を通じて、
私達に「生きる力」「がんばる力」届けてくれることには価値があります。

できるのなら、競技外でも「支えてくれた社会」への貢献、
ロールモデル的な側面があればいいですが、
人間、完璧ではないので
どこまでアスリートに求めるか、難しいかもしれません。


スポーツ業界、みんなスポーツの力を信じていると思います。

個人的に、開発事業の対象になる人(する人)や
商業の対象になる人(見る人)だけではなく、
それを支える仕組みづくり・次世代育成(支える人)も
大事なんじゃないかな〜と思います。


みんながみんなスポーツを「する」ことが好きなわけじゃない。

「みる」ことが好き。

「支える」ことが好き。

いろんな方法で「スポーツの力」を伝えていったらいいんです。


すぐに結果がでなくても。


「Think globally, act locally. 」ができる人になりたいです。


地元のために頑張ってくれている方々に感謝を!


残りの週末も楽しんでください。


Kaho


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Kaho
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