手のひらを泳ぐ金魚(京都市役所前「松彌」の金魚)
銭幸を出て夷川通を東へ向かう。夷川通には家具屋さんが並んでいて、そのあいだに古い大衆食堂、おしゃれなカフェがぽつりぽつりと点在している。
店先にアジサイを置いたお店が目立ちます。
角に咲く大きなアジサイ。街中にこんなにアジサイがあったんだと、六月になって初めて気づく。
松彌さん。マンションの一階に入っていました。けれどもちゃんと鍾馗さんがいる。……と思いきや大黒さんとえびすさんでした。
お店に入って気になったのが、この画。
奥からお母さんが出てきたので尋ねてみると、昔いうても20年前まではこんなんやったんよ、とのこと。ということは2000年頃までこんな大きな町屋がここにあったのだ。
松彌のある御所南は地価が上がっている、という話を何年か前に聞いたことを思い出す。御所南小学校に子どもをいれるため転居してくる人が多く、マンションが建ち続けているという。
ちなみにこの画は美術学校の生徒さんが書いてくれたものなのだそう。
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「花火はありますか?」ときくと、「それは7月なってからやね。」とのこと。なのでこちらの金魚をいただく。
金魚が寒天のドームを泳いでいるよう。てっぺんにはちょこんと水草がのっていて可愛らしい。冷やして食べてね、とお母さんに言われお店を後にする。
横からみると寒天は青から透明のグラデーションになっていて、スプーンをいれると氷みたいに寒天が崩れる。
食べるとほんのり梅の味。さっぱり、夏にふさわしいお菓子です。
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▶ 松彌
住所:京都府京都市 中京区新烏丸通二条上ル橘柳町161-2
電話:075-231-2743
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜日、第3火曜日、年末年始、お盆