森見登美彦「太陽と乙女」
美女と竹林。太陽と乙女。
登美彦氏の物語の作り方、過去の日記、自伝、自身のことが赤裸々に書いてある。
下鴨納涼古本まつりへ行くと、私はいつも焦りを感じる。真夏の糺ノ森で途方にくれる。氏も、古本まつりへ行くと同じような焦りを覚えるということが書いてあった。氏は乙女のように糺ノ森を悠々と泳ぎ、時に怪しいテントで激辛鍋をつついているのだと思っていたから、なんとなく親近感がわいた。
けどそんな赤裸々日記も、完璧な作品として仕上がっているところが、やはり作家さんだなあと思いました。