加州清光(極含む)の超個人的な解釈に基づく考察

これはタイトル通り一メンヘラによる本当に個人的な独断と偏見に塗れた考察なので、合わないと思ったらそっ閉じするのをオススメします。

この考察を書くにあたって、まずは私自身の持病に触れないといけない。
何故ならこの持病こそ、私の加州清光の解釈の基盤となっているからである。
私は境界性パーソナリティ障害(ボーダー)と診断されている。
知らない方向けに簡単に説明しようとすると、この病気は「愛されること」に固執しておきながら自身が愛されているか自信が持てず、なりふり構わず相手を繋ぎ止めようとする病である。

加州清光の場合を考えてみると、彼は「可愛くしていること」が「愛される」手段であり条件だと信じている。
ボーダーに限らずパーソナリティ障害は「愛されること」は「条件付き」だと信じてやまないことが多い。
条件を満たせなかった自分は愛される価値のないものと決め込んで鬱になったり衝動的な行為に走ったりする。
ボーダーと断言出来ないが、その傾向は見られると言っていいと思う。
ボーダーはありのままの自分を出すことが出来ない。
極端に「愛される良い自分」と「愛される価値のない罰されるべき悪い自分」に二分されて自己を認識している。
なので基本的には「愛される良い自分」を取り繕っている。
それが一度解れるとボーダーは脆い本性を見せることとなる。
「愛される価値のない自分は意味が無い、罰されるべきだ」と考えたり、「愛されたい対象」に追いすがり依存する。
加州清光の負傷時の本丸のセリフ→修理時のセリフの流れで「愛される価値のないものと思っていた自分に手を差し伸べる主に依存している」と捉えることが可能だとも取れる。

そんな加州清光が修行を経て極となった場合はどうか。
私は修行最後の手紙に注目した。
一見ポジティブに吹っ切れた印象を受けるが、本当にそうだろうか?
「俺、もうすぐあんたの一番になるから。」
このセリフ、多分本当にボーダーを吹っ切れて克服していたら出てこないセリフだと思う。
愛に順番も優劣もないことを恐らく普通の人は理解していると思う。(あくまで私はボーダーなのでこの解釈自体合ってるかわからないが。)
余談だが、私も入院中に想い人に書いた手紙にも「私は貴方の一番になる(なりたかった)」とあった。
退院後に本人から「とても違和感を感じる内容だった」と言われたので恐らく普通の人の感覚には当てはまらないのかもしれない。

ここで、さらに私自身の持病について触れておく。
私はその後の入院中に自己愛性パーソナリティ障害とも診断された。
この病気は「自分は理想と一致していないといけない」、「自分は一番に相応しい人間」と思い込み、現実の自分が理想と乖離していることに気づくと攻撃的になったり鬱になったりする。
自己愛性パーソナリティ障害はボーダーと近しい病気故に併発も珍しくない。

私はこの手紙から、加州清光は「愛されるために主の一番になる=自己を理想化すること」によって「自分が強くなったと思いたい」のではないかと解釈した。
修行から帰った極は、一見すると「自分が愛されている自信に満ち溢れてる」ように見える。
しかし、その自信のベクトルは明らかに常人とズレた印象を受けてしまう。
そのズレが顕著に現れているのが、よく話題になる修行見送り時のセリフだと思う。
あのセリフの真意はわかり兼ねるが、恐らく「愛されている自分の理想像を破られないための予防線」を「愛されたい、認められたい対象である主」に言っているのではないだろうか。
当人には悪気や悪意があって言っていると言うよりは自身の虚勢がバレたくない一心で言っている可能性が高いと思う。
それが「愛されたい対象である主」に悪印象をもたらす可能性はきっと本人は微塵も気付いていない。
「自分が一番主に愛されているし、愛している自負」があるからこその発言だが、それが墓穴を掘っていることに気付いていない。

修行に出したら性格が変わったと言う声が多い気がするが、本質的には変わっていない。
ただ、「愛されたい」が故に拗らせ方を更にややこしくしてしまったのだと思う。
自己愛性とボーダーの併発患者は敵を作りやすい。
モラハラなどのトラブルも起こりやすく対人関係がとても不安定で築きにくい。
ただ、本気で他者に悪意を向けているのではなく、根底にある「愛されたい、認められたい」声に気づいて欲しいだけなのだ。

正直言うと私も極のセリフを色々と聞いて、これはどうなんだと思うこともある。
ただ、彼も自分と同じ性質なのかもしれないと思うと同情するし、やはり愛着もある。
まだ極になってから日が浅いので余計に違和感を感じるのかもしれないが、拗らせているもの同士、私はこれからも加州清光のことが好きだし、本気で嫌いになることはそうそうないと思う。
愛されたいが故に拗らせているのは私も同じだから。

盛大に愛を拗らせている夢女メンヘラみたいな長文で申し訳ないですが、今のところの加州清光についての考察は以上です。
何か気付いたらまた追記します。
長文、乱文、失礼しました。


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