アフガニスタン戦争が終わった。しかしあまりにも長過ぎた。

アメリカのアフガニスタンにおける２０年の戦争が終わりました。９．１１後の、アフガニスタン、そしてイラク戦争。これまでどれだけの命が失われたのか。あまりに長い戦争でした。

ユナイテッドピープルでは、９．１１から２０年という節目に、アフガニスタンからタリバンから逃れるために2015年、家族4人で5600kmもの道のりを逃れていったハッサン・ファジリ監督家族が3台のスマホで撮影した『ミッドナイト・トラベラー』を公開します。 https://unitedpeople.jp/midnight/

この作品は、もし、無事ドイツにたどり着くことの出来たハッサン・ファジリ監督と、オランダで出会わなければ、配給していなかったと思います。

『ミッドナイト・トラベラー』は、もともと国連UNHCR協会のWILL2LIVE Cinemaでセレクションされている作品でした。そのためすでに、何度か観ていましたが、２０１９年１１月、オランダの映画祭の500人ぐらいはいただろうパーティー会場で、ばったりファジリ監督と出会ったのです。

5600kmの道のりを命からがら旅してきたことを知っていましたから、人から紹介され名刺交換した後に「彼だ！」とわかった瞬間は感動し、ハグしました。彼は、難民としてたどり着いたドイツから、この時初めて映画人として隣国オランダに来れた時で、子どものように飛び跳ねるように会場内をウロウロしていたことを記憶しています。

それから２年弱。コロナ禍で公開が遅れましたが、しかし、９．１１というタイミングでの公開になりました。このタイミングで米軍の撤退と、タリバンの政権掌握、さらにはIS関係組織によるテロなどが重なり、非常にアフガニスタン情勢が緊迫する中での公開です。

ファジリ監督とは連絡を取り合っています。かつて、彼がタリバンから殺されそうになり、逃れたように、無数の人々が空港に殺到し、何とか逃れようとしている姿を、自分と重ねいるのでしょう。とても日本のマスコミのインタビューを受けられるような状況ではありません。彼からテロ現場の動画が送られて来ました。現実を見ると、絶望的な気持ちになります。

そんな中ファジリ監督が、１つだけTV局のインタビューを受けてくれることになりました。９月７日放送のNHKニュースウォッチ９です。これだけが、彼が日本のテレビで語る機会になります。突発的な何かがなければ放送されます。ぜひ彼のメッセージを聞いてください。

【緊急開催】アフガニスタンの今とこれから。REALs理事長 瀬谷ルミ子さんに聞く。(9/7オンライン)
https://peatix.com/event/2894439/view