合奏 〜指摘〜

指揮者になってからやりがちな典型的なミスがあります。

それは
* 一度にたくさんオケに指摘して、その後また全体で弾き直し始める
です。

どうしても指揮者だから「色々指摘しなくちゃいけない」っていう脅迫観念的なものに囚われたりしちゃいますが、無理にアラ探すことはないかなと。無きゃないで。
あんまり良くないのは、最初に書いたケースだと思ってます。

プロは全く別として、例えば4〜5個指摘して、その後また全体で流してってやった時に、全部ちゃんと期待通りに直ったかどうか本当に分かるかなぁと。
私は結構厳しいんじゃないかと思います。少なくとも自分はそんなに良い耳は持ってなくて。

もし同じ感じであれば、このような合奏やってると、練習やってもなかなか成果が出てこないと思います。すぐ元に戻っちゃうかなと。そもそも直せてないかもって話もあります。

なので無理に一杯言わずに
* 合奏止めて一度に指摘する点は少なくても良い
* 特定のパートに絡む指摘なら、そのパートだけ弾いてもらって直しきる
* その後、全体で通す
のが良いかなと。普通じゃん?って話かもですが、案外出来てない人も見かけます。
もちろん指摘点が多くても別にいいです。個別に直していけば。

もちろんアンサンブルのところに問題があるなら全体で弾き直さなくちゃいけないですが、そうじゃない部分もいっぱい合奏で直さざるを得ないと思います。
指摘を受けてないパートは少し退屈かもですが、確実に直して、ないしすぐに直せなければパート練に持ち帰ってもらって、次の合奏で確認する等して行く事で少しずつ良くなっていくかなと思います。 

また、練習ってソフト開発で言うデバッグだと思っていて、そのためには「まずどうしたいか?」がないといけません。理想と比較してそのギャップをいかに埋めるかが練習になります。だから、これは本当に大変だけど、指揮者は本番までずっと「どうしたいのか?」を考え続けなくてはいけません。
合奏始まったころは物理的に弾けない・合わないところもあるでしょうから、そういうのを潰していけば良いかもしれませんが、最終的に「どうしたいか」がないままずっと練習するのは辛いですよね。行きたい場所がAかBかで、マンドリンのポジション取りも変わったり、奏法のチョイスにダイレクトに影響しますよね。

つったって、難しいことなので、どうしたいか決めれなかったり、浮かばなかったりしますよね。そういう時は是非一人で悩まずにみんなで相談すれば良いと思います。本来的にはそれは指揮者だけが考えるべきことではなく、奏者も考えるべきことなので。最後道筋決めて振っていくのは指揮者でも。

なので、えっちらおっちらやっていけばいいと思います。でも考えるのを諦めたらダメです。

(続く)

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