SONY MDR-EX90SLに政振ステッカーを貼り付け!
2006年に発売されたソニーのイヤホン。
「N・U・D・E」シリーズのフラッグシップモデルである。
改めて聴くと現行モデルのイヤホンにも引けを取らないサウンドで驚きだ。
少しハイハットが目立つがコレがなんとも当時のソニーらしいサウンドなのである。ドンシャリ系で聴いていて楽しい気持ちになる。
ソリッドな音色ではあるが、ボーカルには艶感があって物足りなさは感じない。
密閉型であるがベントが大きく設けられ、ほぼ半開放型である。
この頃の密閉型は音のこもりが気になるイヤホンが多かった。
このベントのお陰で音の抜けは非常に良く、振動の淀みもほぼない。
この頃のイヤホン事情
2000年代から2010年代前半のイヤホンは各メーカーのサウンドが輝いている。採用されるドライバーには肥大化の兆しがみえるが大体はシングルドライバーの時代。駆動させるのに必要なパワーも少なく、純粋に音質の極みを追い求めていた。
ケーブルの長さは短く、首掛けで使うU字型。最近はY字型が主流でちっとも見なくなったが当時はMDウォークマンやCDウォークマンがまだまだ多い時代であったから、リモコンとの兼ね合いでこの形式が流行っていたと記憶している。
やはりこれだとピッタリくる。
ご安心を。もちろん、延長ケーブルも付属している。
すでに満足だが・・・
ここまで優秀だと、細かい部分が余計に気になってくる。
しかし、アルミハウジングの宿命か。
振動の走りが良いが、その抜ける方向がバラバラで音のまとまり感が薄く感じてしまう。これをどうにか四方八方に飛ぶ音の中心を捉え、しっかり耳に届けてくれるようにしたい。
そんな時はこの政振ステッカー!
この政振ステッカーは振動の抜ける方向を正しく揃えてくれる。
13.5mmの大口径ドライバーの振動はシェル部のベント穴で大半は抜けてくれているが、この円筒部の表面にも走っている。
よく見ると円筒部には削り出した際の小さな溝がある。
これもまた不要な振動を抜くために一役買っているが、これではまだ足りない。
貼り付けてから少し鳴らし込み…。
気になっていた音のばらつきは改善した。
乱雑な音の表現は抑えられ、しっかりと音に芯ができた。
ボリュームも少し抑えてもパワフルに聴こえるようになった。
広がっていった余韻の消え入る様も見事である。
おわりに
今回はソニーの懐かしの名機をRosenkranzの政振ステッカーでチューニングしてみました。古い機種が新たに生まれ変わり、また生き生きと音楽を奏でてくれると嬉しいですね。
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