遺産相続人が何人いるかを公的に無料で証明できる方法 後編

平成29年から始まった制度の
法定相続情報証明制度
遺産の相続人が何人いるかを公的証明できる家系図を
無料で作ってくれるので、
戸籍謄本を何通も取る必要がありません。

ということで、
いろいろややこしいこともありましたが、
司法書士さんに依頼すると
数万以上かかるというので、
自分ですることにしました。
本人確認がないと取れない書類が多く
どちらにしろ、委任状などが必要だったり
他にも役所に行く用事があるから
自分でやった方がいいだろう。という判断です。

市役所の屋上展望台のベンチで
手書きした書類を法務局に提出し、
あとは郵送されるのを待つだけと思っていた矢先、
電話がかかってきました。

また何回も住所を書くのが面倒だったので
「住所は任意と書いてありますが、住所なしでもいいですか」
と聞くと・・・
「住所が書いてあると、住民票もいらなくなるんでいいですよ」
と返ってきた。

なるほど、そういう意味があるんだったら
書いた方がいい。けど
住所を5回も6回も、少なくとも人数分同じことを書くのはかなり手間。

法務局で訂正をするか
もう一度書き直すかどちらかだという。

とりあえず、予約をした。
ネットをみるとエクセルのフォーマットがあったので
開いてみる。
一度窓口でもらって書いたものと同じものだった。
https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/page7_000015.html

1から自分で作ってもいいのだが、自分の家系と似たものを選ぶだけだ。
法務局に行く前に最初にこのページを開いていたら
それだけで挫折しそうだが。

住所をコピペするのは
エクセルなら簡単だ。
5分ほどで完成し、2枚印刷した。
これでダメならまた向こうで手書きでもしよう。

法務局では
戸籍謄本と住民票を丁寧に照らし合わされた。
「これね、1文字でも間違っているとダメなんで
 僕も緊張するですよ」
「はあ、そうなんですね」
「エクセルで作ってきてくださったんですね。助かります。
 あ、ここ、号、号が抜けています」
部屋番号の後ろに号という文字がなかった。
「手書きで足してもらえますか」
「手書きでいいんですね」
「はい」
私はエクセルの文字に合うようになるべく小さく
号と書いた。

数日後、レターパックで書類が届いた。
これで私が書類が揃わないからまだ手続きできないという
言い訳ができなくなった。

戸籍謄本もそのまま返ってきたので、
ほんとに「無料」で作ってもらえた。
私は5部つくってもらった。

これだけ手間をかけたが
実際は、私がつくった書類がコピー制限のかかった紙に
印刷されただけだった。
だからよく見ないと分からないが「号」だけ手書き。

全部手書きのものが正式書類にならなくてよかったと思う反面、
なるほど、これは無料書類だな。
認定してコピーするだけなのだからと思ってしまった。
確かにこれは「法定相続情報一覧図の写し」
という名前そのままだった。
オールマイティカードなんだけど。

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