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Govtech Conference Japanの作り方③
前回まで、全9項目のうち(開催形態、会場、ハードウェア、ソフトウェア)について記してきた。ここから後半戦になる。ここからお読みの方は適宜、前のnoteも参照されたい。
免責事項
こんなことを書かないといけないことを非常に悲しく思うが、さすがに行政機関が主催したイベントであるため、前もって断りをいれておきたい。
まず、ここに書いてあることは、1個人としての意見・発言であり、所属する機関を代表したものではないこと。
また、あくまで僕の経験したことをパブリックに共有することが目的であり、単なるフィードバックはありがたく頂戴するが、批判やご意見を求めているものではないことをご承知おきいただいた上で、この趣旨に賛同いただけない方はできれば、無言で立ち去っていただければと思う。
はっきり言って、そんなものに付き合ったりするCPUやメモリなどのシステムリソースがもったいない。
緊急時計画
コンティンジェンシープランとか、そんなかんじ。
まぁそこまで厳密ではないけど、さすがに失敗しましたごめんなさいでは済まないし、カッコ悪すぎるわけで。例えば、僕にもしも万一のことがあったら、それがSPOF(Single Point Of Failure)になった可能性は否めない。一応、そこまで考えての、Streamyardだったと言っておく。
Streamyardはブラウザベースのサービスなので、認証さえ通れば、誰でも僕のアカウントでサービスを利用できる。今回の配信に必要な、壁紙、オーバレイ、ムービー、ブランドカラーであったり、配信先の登録と連携などなどは予め設定済み。操作も直感的だし、わからないということはないから、簡単な説明で誰でもやれたと思う。
Streamyardの認証は多分そこまで考えられていて、端からパスワードレスなのだ。登録アドレスでログインしようとして、メールで通知されるPINを入力できさえすれば良い。つまり、僕に万一のことがあって現場にたどり着けなくても、意識さえあれば大丈夫ということなのだ。
会場には予め必要十分な配信設備が整っているので、僕の機材がなくても、最低限の配信が可能だった。配信もYouTube Liveと、Facebook Liveのマルチストリームを準備してたので、万一どちらかの調子が悪くても問題ない。まぁ、会場のネットワークになにか問題があったとしても、イベントの性格からしても、集まる面々でなんとかできただろう。
これらを総合的に判断して、過剰なバックアッププランは必要ないと判断した。
登録管理
イベントの集客や告知には、以前から使っているPeatixを利用した。これはすでに過去の積み重ねから、コミュニティとして機能している状態だし、他に手を広げる意味はあまりない。Peatixでイベント立てて、各自がFacebookなどで露出して集客していく。
Peatix Liveなるサービスのローンチも耳にしているので、今後がますます楽しみである。
ただ、ひとつだけ気にしてるのは、Peatixのグループ機能では、オーナーの権限移譲が実装されてないこと。まさかそのために共有アカウントみたいなことは、立場上も絶対にしたくない。これどうすっかなー。今後、このグループオーナーは引き継がないといけないんだけど。。。
運用
準備から当日まで、事務局メンバーは2人。当日はさすがに、ヘルプを数名募った。
登壇依頼はさくっとショートメッセージで。必要なら概要紙1枚お送りして、その辺のやり取りは総括やってる行政官なら、半端ない事務能力を発揮してくれるからおまかせコース。
登壇者向けの説明資料一式(Google slides)、これを今回は少し遅かったかな、2週間前くらいにお送りして、その後、関係者一同をFB Messengerグループに招聘して意識合わせ。必要に応じて、セッションごとにフォークして議論を煮詰めていただいた。あらかじめセッションチェア的な位置づけはお願いをしていて、それぞれが主導して議論を進めていただけたのは本当にありがたかった。
当日は午前中から会場に入り、椅子や机、カメラ等々の配置や画角、マイクの音量などの調整を一通り済ませたのち、当日ヘルプのメンバーにお願いしたいことをレクチャー。今回専任で置いたのは、スイッチャーと音響係。もちろんプロじゃないし、当日言われて当日やるので、実際の所はお見苦しかったり、聞き苦しかった点もあったと思うが、そこはご容赦いただきたい。僕がワンオペすることも可能ではあるが、その場合はもっと配慮が行き届かなかったと思うので、本当に当日ヘルプのメンバーには感謝したい。
最悪、ワンオペにならざるを得なかったなら、ヒマスタMethodによる自動スイッチングを考えていたけど、専任を置けたので、話者にカメラを向けることをやってくれとお願いした。スイッチャーはハードウェア上のボタン操作しかお願いせず、ATEM Software Controlでの操作等、高度な操作は一切抜きにした。慣れてきた頃を見計らって、AUTOとCUTの違いを教えたくらい。
音響は、めっちゃ大事なのでほんとよろしくってことで、きちんとヘッドフォンしてもらいながら、マイクごとに独立してフェーダーの上げ下げをケアしてもらった。一度決めたらそれで終わりじゃなくって、会話しながら当然人は動くので、声が遠くなったり大きくなったりするのに合わせる必要がある。話者にマイクをON/OFFさせず、音響係が全責任を持つんだよと、だから集中して話を聞きながら、先回りしてミキサーを操作してもらうように頼んだ。
両方とも初めて触るものだから、当然最初のうちはぎこちなかったり、とまどったりが見られたけれど、会話が行ったり来たりするときに、いいタイミングでスイッチできたら、めっちゃ笑顔でサムズアップしたりして、とにかく楽しんでもらうことを意識した。
交代制で何人かが、それぞれの役割を体験していただくことができたし、配信を運用するという立場での経験も積めたと思う。