「神の子どもたちはみな踊る」を読む(Overview)
2019年夏、(大のファンである)古川雄輝さん主演で村上春樹著「神の子どもたちはみな踊る」が舞台化される運びになった。
村上春樹ときたら、こりゃ原作を読んでおかないと訳分からないんじゃない?映画ならともかく舞台だし…と思ったので早速原作を読む。
(こんなこと言っておいてナンだけど、村上春樹は比較的好きだ)
原作は、以下6タイトルから成る短編集である。
・UFOが釧路に降りる
・アイロンのある風景
・神の子どもたちはみな踊る
・タイランド
・かえるくん、地球を救う
・蜂蜜パイ
舞台で取り上げられるのは「かえるくん、地球を救う」および「蜂蜜パイ」で、古川さんは「蜂蜜パイ」の主人公、淳平を演じる。
全体の内容については舞台公式サイトに大変分かりやすい説明があったので、そのまま引用。
「原作は、2000年に新潮社から刊行された、短編小説集だ。阪神大震災をテーマにした作品ばかりを集めた短編集であるが、地震そのものを描写したものではなく、地震のニュースを見た人たちの心の中で何が起こったのかということをテーマにしている。」
書評などによれば、阪神大震災に加え地下鉄サリン事件とも関連があるとのことで、1995年に日本で起きた大きな出来事を扱った短編集と捉えてよさそうだ。
まずは6つの短編を順に全てを読む。
正直、一度読んだ段階で各短編について個別の感想を持つことはとても難しいのだけれど、全体を通して読むことで、個人的な体験の記憶とそれにまつわる感情が呼び起こされた。
舞台開演を待つ間、心の準備をかねて少しずつ感想のようなものをアップしていこうと思う。
というわけで、続きはまた今度。
(初回で感想を書くところまでたどり着けない不甲斐なさよ…とほほ)