「素敵な大人を見つける力」を育てたい
子どもが生まれた時から毎日関わる大人は、親がほとんどだと思います。
成長とともに、保育園・幼稚園・学校・習い事などの先生や、お友達の親、祖父母など、他の大人とも関わる時間が増え、親も含めて大人というものがどんな存在なのかを知っていきます。
それまで当たり前のように、親の習慣に合わせ、親の考えに沿って過ごしてきた子どもは、親以外の大人と関わり、親と大人を比べ、大人と大人を比べ、色々なことを感じます。
世の中には、素敵な大人がいると感じるか、ダメな大人しかいないと感じるか。
素敵な大人になりたいと思うか、大人になることに希望を持てなくなるか。
どんな親に育てられ、どんな大人に出会うかで、子どもの人生の豊かさも変わるように思います。
でも、親も大人も、子どもの見本になれるほど、「私は素敵な大人だ!」と自信を持って言い切れる人はどれほどいるでしょうか。
他人から見たら素敵なのに、自分では気付けなかったり、自分はまだまだだと思う人も多いと思います。
そう思った私は、子どもに恥じない素敵な親や大人になろうと必死になるよりも、「素敵な大人を見つける力」を子どもに持たせた方がいいのではないか?と考えるようになりました。
親が子どもより勝っているのは、長く生きていること
子どもより長く生きているから、その分の経験や知識があります。
だから、子どもが大人になってから困らないように教えたり、出来ないことをサポートしますが、親だって、世の中のことで、まだまだ知らないことが沢山あります。
子育てを学校で習ったわけでもないし、自分が子どもの頃の記憶も、全て鮮明に覚えているわけでもないので、分からないことが沢山あります。
親自身が自分にも未熟な部分があると自覚し、それを子どもに分かってもらえたら、気持ちが楽になり、子育てにも余裕が出たりします。
失敗したら反省して、子どもに謝って、また頑張ればいいと思えたりするのです。
そして何より、子どもが親以外の大人と関わり、比べられた時、私の親ってダメな大人だったんだと衝撃を受けすに済むのではないかという、またもや私の不純な理由から、あなたの親として勉強をしているし頑張っているけれど、あなたたちの思う、ちゃんとした親や大人と違うなと感じても許してね、と予防線を張ってみました(^^;)
素敵な大人って、どんな人か
ありのままの自分を受け入れてくれる人
自分を信じてくれる人
自分の成長を認めてくれる人
話が面白い人(教養のある人)
私が出会った素敵な大人は、そんな人たちでした。
高校の家庭科の先生には、ずいぶん失礼な態度をしていましたが、いつも笑顔で声をかけてくれ、話を聞いてくれ、ささくれ立った私の心は、その先生と話す時だけ穏やかになりました。
上司は、とても厳しい人でしたが、頑張れば認めてくれ、評価をしてくれました。
だからか、叱られても私を思って言っていると素直に思えましたね。
そこには、いつも信頼感があったように思います。
憧れる生き方をしている人や才能を持ってる人も素敵だなと思います。
あなたが今までの人生で出会った素敵な大人って、どんな人でしたか?
子どもにも、そんな人たちに出会って欲しいと思いませんか?
世の中の素敵な大人について話をする
親が素敵だなと思う大人について子どもに伝えていくと、子どもは、自分に関わる大人の話や行動に、もっと関心を持つようになるかもしれません。
著名人などでも、感動したり、感心したり、気付きが合ったりと、親自身が心動かされた大人のことを話すと、身近な大人以外にも、世の中には素敵な大人がいると知るでしょう。
それは、子ども自身が素敵な大人を見つけるのに役立ったりします。
子どもが自立して、親から離れて社会に出たとしても、変な大人に騙されずに素敵な大人を見つけ、その人から沢山のことを吸収し、時には助けてもらい、素敵な大人になってくれたなら、親としても、そんな楽で幸せなことはないですよね。
「素敵な大人を見つける力」を育てる方法は、こんなことかなと自分なりに思っていることを紹介してみましたが、もっと色々な方法がありそうです。
自分なりの方法を考えてみませんか?
子どもが素敵な大人になるために、親だけでどうにかしようと頑張り過ぎず、世の中にいる素敵な大人の方々から助けてもらおうっていう気持ちでいることも悪くないかなと思います。
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私の子どもたちは、「素敵な大人を見つける力」がありそうです。
特に娘は、何人もの素敵な大人と出会い、助けてもらい、どんどんと新しい知識を得て、生き生きと過ごしています。
娘が小学生の時には、校長先生や教頭先生が大好きで、どんなに素敵な人たちなのかをよく私に教えてくれました。
先生への大好きアピールが凄かったので、可愛がられていましたね。
人見知りな息子も、中学生の時に出会った数学の先生のことが大好きで、授業以外でも教えてもらいに行き、理系男子になりました。
高校の時には、校長先生の話が大好きで、こんな素敵な話を聞いてきたよと教えてくれました。
二人とも、世の中の素敵な大人から刺激を受けて成長していったので、その方々にとても感謝していますし、きっとこれからも、そうやって過ごしていってくれるだろうと安心しています。
そして、いつか素敵な大人の仲間入りをして、どこかの子どもたちの人生を豊かにしてくれる一人になってくれたらなと期待しています。
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