名古屋市議会解散請求をふりかえる その8(番外編 愛知県政に対する議員の考え方の一例)

はじめに

今回は、番外編です。名古屋市議会解散請求前後の、愛知県議会議事録関係を眺めていたら、こんな議事録がありました、というご紹介です。
10年ほどまえの事案であることを十分考慮の上、参考にしてください。

平成22年総務県民委員会 本文 2010-12-10

前段やり取りは省略しますが、この2010/12という時期は

2009/8 第45回衆議院選挙で民主党政権実現 ぽっぽ内閣
2010/6 ぽっぽ内閣総辞職 あ、カン内閣発足
2010/7 第22回参議院選挙で自民党躍進 改選第1党に
2010/9 尖閣諸島中国漁船衝突事件
2010/11 尖閣諸島中国漁船衝突事件の動画YouTube流出

という時期で、衆参ねじれ国会状態な時期の年末です。
また、いろいろ外交問題等々も出ていた時期(とらすとみー とかも)。
前半は、国の予算成立状況や、それに伴う県予算等に対する懸念を議論しています。今回、その部分は省略し、最後の部分のみ引用です。
また、時系列的には、このあとに

2011/2 愛知県知事選挙 大村秀章 初当選

が控えている状況下であることを踏まえて、読んでみてください。

【立松誠信委員】(2007年 名古屋市中川区選挙区 自民党現職)

 大変素直に答弁してもらったので、これ以上は何も言わないが、中央のことにはなかなか手が届かないためやむを得ないが、とにかく愛知県政にとってお粗末な結果とならないように努力してほしいということを要望する。
 次に知事選絡みで、選挙管理委員会事務局に聞く。大変な知事選挙を今迎えようとしているが、ついこの間までは、名古屋市が混乱を起こしていたので、名古屋市のことだと思っていたが、愛知県にも同様の事態が起きはしないかと心配している。何人かの候補者が出たが、民主党や公明党の議員には恐縮だが、今の県政はまだ過半数を自民党が占めているため、我が自民党が推薦した人が当選すれば、比較的、安定した県政を行うことができるであろうと思っている。
 ところが、他の人たちが当選した場合には、名古屋市と全く姿形が一緒だとは言わないが、県議会においていろいろと問題が発生するだろうと思っている。したがって、すぐ隣の名古屋市でつい現実に起きている実態を見て、そういう場合を愛知県議会で想定をして、これから県の選管はどういう対応をしていこうと思っているか聞く。

【選挙管理委員会事務局長】

 名古屋市の議会での混乱に関して、県で起きた場合にどのように対応していくかということであるが、具体的には、リコールの事態を想定することかと思うが、リコールのようなものが仮に起きた場合の混乱にあっても、選挙管理委員会としては、地方自治法や公職選挙法など法に定められた手続に従って、公正、中立な立場から適正な事務の遂行管理に努めていきたいと考えている。

【立松誠信委員】

 来年度当初予算の2月議会からいろいろなトラブルが発生するかもしれないと心配している。したがって、仮定のことはちょっとお答えできませんと簡単な答弁をされるかと思ったら、多少なりとも具体的な答弁であったので、それをもって了として、私から警告を発せられたと思って、名古屋市のような醜態が起きないようによろしくお願いをして、質問を終わる。

本件を見ての私見

正直、このやりとりだけを見て、どう感じるかはかなり人により触れると思います。
一旦、私の感じたこと。こういう視点もあるのね、ぐらいの参考まで。

・国政状況の時期を考慮しても、県自民の方はすごいこと言うなぁ。自民党でなければ混乱しますぞ!と宣ってる。
・県選管は、まともなこと言ってるな。言い換えると、当たり障りのない答えとも取れるけど。
・県議さんの「警告を発せられたと思って」って、何の事を警告したんだろう?
・会議議事録だけでなく、実際の状況や言い回し、雰囲気はどうだったんだろう?

今の県政はどんな感じなんでしょうね?

皆様はどう感じられましたか?

今回はこれぐらいで



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