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2019第2節 京都サンガ×鹿児島ユナイテッド

3月2日(土)

明治安田生命J2リーグ 第2節
@西京極
京都サンガFC 2-1 鹿児島ユナイテッドFC

得点者:宮吉拓実(前半23分 京都)、韓勇太(前半38分 鹿児島)、重廣卓也(前半40分 京都)

https://www.sanga-fc.jp/game/2019030211/data.php

試合前プレビューが非常に長い。
あと今回は参戦できなかったのでDAZN観戦でした。
ごめんなさい🙏

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1)試合前プレビュー
2)試合後雑感
3)新潟戦との違い
4)福岡戦に向けて

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1)試合前プレビュー

本題に入る前に、前回同様、noteを書くのが試合後なので、試合後にも関わらず試合前プレビューを書くことになり申し訳ない。

今後は前節振り返りや相手チームの戦い方などを事前にTwitterやメモで書き溜めておいて、試合後にここに書くようにしていこうと思う。
なので今後も、試合後だけどとりあえず試合前プレビュー(個人的な試合展開の予想)から入ることになる。

そして、この昇格組のひとつ鹿児島だが、開幕戦では徳島と撃ち合った挙句、中原の劇的ゴールで勝利を収めた。
時間の都合上ハイライトしか見れていないのだが、J3で琉球旋風を巻き起こした金監督の攻撃的な戦い方が見て取れるものであった。

5レーン理論ハーフスペースポジショナルプレー等の理論は近年、ペップ・グアルディオラ監督(現マンチェスターシティ)がピッチ上で体現しており、非常に話題を呼んでいる。両チームともに、このペップシティのサッカーをベースにしている節がある。

話を試合に戻すとスターティングフォーメーションはそれぞれ

京都は4123、鹿児島4141となっている。

両者は似たような戦い方を意図しているので、いかに相手の長所を消せるかが鍵になりそうだ。
もっとも、ポジショナルプレーの3つの原則のひとつ「質的優位性」(言わば選手の能力差)をいかに生み出せるかが勝敗をわけることになるし、個の力という意味では京都がやや優勢と言える。

つまり、似たもの同士なので上手く守った方が勝つ!
これはそういう試合になる予感。
なので守備に関して超ざっくりと書く。

アカオ 小屋松 ウイリアン 宮吉 ツツミ 中野 スナモリ

重廣 ナカハラ 仙頭

ノダケ サケモト 庄司 ナカハラ フジサワ

冨田 宮城 ハン 上夷 黒木

どちらのフォーメーションも守備ブロックの作り方は複数あり
・アンカーを最終ラインに組み込む541
・ウイングが下がり目(サイドハーフはそのまま)の4141
・インサイドハーフの1人が前に上がる442
・アンカーが少し前に出て中盤を厚くする451

などである。

試合状況やボール奪取の位置、プレッシングの開始位置によってさらにことなってくるが、大まかに分けるとこの4パターンである。

それぞれにメリット・デメリットがあるが、ペップシティのサッカーをベースにした相手に対峙した場合、もっとも有効なのが中盤を厚くする451であり、実際にマンチェスターシティを最も苦しめているのがこれだ。

それを踏まえると自陣に引いて守備ブロックを形成する時は451がベターな選択だと考える。

またボールロスト後は本家にならった即時奪回を試みたプレッシングが見れるだろう。
この時の攻守の切り替えの速さやプレスバック、寄せの速さも見どころである。

新潟戦ではプレッシングがうまくハマらず、簡単にペナルティエリア付近までボールを運ばれていたシーンが見られた。
修正するのか、それともやり方を変えてくるのか楽しみだ。

試合の守備面の要点をまとめると

・引いて守る時の守備ブロックの形(ハーフスペースのケア)
・プレッシングの開始位置と連動性

新潟戦ではいくつか攻撃の形が見えたということで、今回はどのようなリスクマネジメントをして、どう守っているのかを重点的に見ていきたい。

とりあえず長くなったが試合前プレビューはここまで。

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2)試合後雑感

頭に餡子たっぷり、尻尾は生地しっかりのたい焼きを頭から食べた感じ。

最初はゴールもあるし、見応えたっぷりだけどあとの方はしんどいかなーみたいな。個人的にはたい焼きの生地も好きなので、最後10人で守りきるところと、ターミネーターが親指立てて溶鉱炉に沈んでいくシーンは涙無しには見られなかった。

《全体を通して》
勉強不足もあり、鹿児島のベースはペップシティとは異なるものだというのは1つわかった。
ただハーフスペースを意識して各選手がポジショニングしてるというのは大いに感じたし、そういったポジショナルプレーに含まれる事項を実践してる点では京都とよく似ている。

京都との類似点もあれば異なる点もいくつかある中で、互いの良さが出て前半はなかなか見応えがあった。
後半は退場者が出てワンサイドゲームだったが、京都がよく逃げ切ったなあと。

《守備の要点》
【鹿児島のプレッシング】
・4321のツリー型プレッシング(IHが前に出る感じ)でボールをサイドに追い込み、SHとIHのプレスバック、さらにSBで挟んで奪う形
※IHが前に出て442の形がいびつに変形したもの
・縦パスを出さないように中央を締めて外に追い出す
【鹿児島のブロック】
・451に限りなく近い4141
・5レーンでのアタック対策に(京都から見た)アタッキングサードでは541
・ここでも中央へのパスコースは限定し、各レーンのスペースを埋めて京都に自由を与えない

【京都のプレッシング】
・宮吉がコースを限定しつつIHの片方がボールホルダーに寄せていく442の形
・縦に入ってきたボールを潰す(特に相手IH、CFへの縦パス)
・サイドから攻められた時はチャレンジアンドカバーで潰す
※これがハマらず後手に回った時は超ピンチヤバかった
【京都のブロック】
・基本的に451
・CBが釣りだされた時やクロス対応などで541に変化することもあり
・中央ではスペースを与えないようにしつつ、サイドではチャレンジアンドカバーでボール奪取を試みる

ブロックを作った時のイメージとしては
☞鹿児島は待ち構えて網でかけるようなイメージ
☞京都はボールホルダーにしっかり寄せて狩りをするイメージ

《鹿児島の攻撃》
大外レーンのサイドを起点に、1つ内側のレーン(ハーフスペース)を使いながら攻略し、中央へクロスであったりマイナスの折り返しパスからゴールを試みていた。

また52分にはプレッシングをかわすと、京都が後手に回ったのをいいことに縦パスの出し入れや横への揺さぶりから決定機を作っていた。

他にも鋭いプレスから京都のパスミスを誘いビッグチャンスを作っていたのだが…
そういうところを決めないあたり、クオリティの低さが出てるなあと。

またせっかく京都が10人になったのに、攻め急ぎすぎた感じが強く、もうすこしジワジワと攻める方が京都としてはキツかったように思う。

クオリティと経験の違いかなo(`・ω´・+o) ドヤァ…!

結局新潟戦同様に前半の半分は相手ペースなのよな。
でもそれ以降は京都が主導権を握り、、、冨田の退場と共に終わるのであった。

3)新潟戦との違い

ズバリ、ゴールを決めたことでしょう☝(◎C͜ ◎-)丸尾くん風

1点目も2点目も奪ってからの攻めが速く、ショートカウンターと言っても過言ではない。
しかしこの奪ってからの速さこそ、本家ペップシティのようであった。

引いて守る相手を崩し切った場面こそなかったものの、相手のミスを誘発し、素早く仕留めるあたりは本家に1歩近づけたと内心喜んでいる。

攻撃面では44ブロックで引いて守る新潟とは違い、幾分かスペースがあったのでやりやすかったはず。
曲者揃いのJ2の中では似たもの同士だったというのも大きいかもしれない。

相手のプレッシングが強い分、清水、上夷らが宮吉や重廣、仙頭らをターゲットに『ひとつ飛ばすパス』を効果的に交えていたのは非常によかった。
手詰まりにならず、しっかりと打開策を持っていたことが、後々縦パスを通せたり、プレスをかいくぐれた要因になったのではないか。

また崩しの局面を見ても、前節よりも細かいパスが通るようになっており、チグハグさが減った。
ここからはラストパスを出せるかどうか、そしてそれをフィニッシュできるかどうか。課題はまだあるので一つ一つクリアしていってほしい。

守備面では、中央でスペースをあけて縦パスを通されるシーンが減ったように感じた。
さらに言えばミドルサードで奪えるシーンが多かった。
もっともっと言えばそこからカウンターに持っていこうという意図が明確だったのである程度満足できた。

本家のようなプレッシングには遠いが、というかあれは異次元なのでできるとは思わないが、京都に見合ったやり方があるのかなと。
少しボスコに似たところもあったり。

ひとつ言うなれば、立ち上がりの消極的なDFラインが不安だった。
新潟戦よりもやや低く、出足の鋭い相手に対してセーフティにいきすぎて、全体のバランスが崩れて後手に回ってた印象が強い。

4)福岡戦に向けて

まずは前後半の立ち上がりの悪さを見直すところからだろう。

前半最初の5分が勝負。
相手より早くボールを動かすことをこの時間帯は特に意識せねばならない。そこで慌てたりミスをするとボールを持たされるだけの苦しい展開になる恐れがある。

出場停止の冨田の代役がどうなるかも中田監督の手腕の発揮どころだ。

今節の失点シーンでは
・サイドで対応しきれずクロスを上げさせてしまった
・宮城が韓にマークをつききれなかった
・清水が不用意に飛び出した
などと挙げようと思えばいくつもミスがあげられるが、ミスは仕方ない。
それをいかに失点に繋げないように味方がカバーするかが大事だ。
ゴールラインさえわらせなければ良いのだから。

攻守両面で大きなチャレンジをしてる中でミスは付き物なので、それを互いにカバーして補完しながら成長してほしいものだ。

福岡の試合を1試合も見てないので試合前プレビューは次節のマッチレビューと共に書きます。時間が無くて手が回りません。

以上

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おまけ)

ええな、あかんなと思ったシーンをピックアップしました。

17分、27分少し前 清水☞重廣へのフィード
12:50上夷☞宮吉ロングフィードで決定機
29:30〜右サイドアタッキングサード手前で庄司重廣黒木がパス交換☞重廣から宮吉へのスルーパス合わず
※上記+中野の各選手のボールうける動き良い
38:20〜中央でのボール奪取☞冨田の縦突破&小屋松とのワンツー
ゴールキックになるも次のプレーから2点目生まれる。
52分、左から右へ展開され、442でIH迎撃プレスいくも間に合わず、さらにアンカーIHのスライドが間に合わず後手に。チャレンジアンドカバーが曖昧なまま楔を入れて戻しての上下で揺さぶられて大ピンチに。
61分プレスから小屋松奪ってカウンター、最後は仙頭が枠の上惜しい!

得点・失点シーンや、こんなん言わずもがなやん!ってところは割愛しました。

お金貯めて、タブレット端末購入して、図解作れるアプリ入れてもっとわかりやすくできるようにがんばります。
今季最終節までにそれをするのが目標。

それまで続くかな…

あと極力現地観戦と応援がんばります。


でも福岡アウェイ行けません金欠です。お金ください笑

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