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漢方仙人による漢方逸話『女性なら知っておきたい漢方ナンバー1!当帰芍薬散のお話じゃ』

今回は当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)についてご紹介しよう。

この漢方薬は体の虚弱な女性の月経痛、月経不順などの婦人科疾患、冷え症などに使う漢方薬じゃ。
基本的な作用は漢方用語の血(けつ)を補う作用なのじゃが、この血とは血液の濡養・栄養物質の事を指し、単純には血液を増やす作用と考えてもらって結構じゃ。

体質的に血液の少ない女性の婦人科疾患などに使う漢方薬として古来から人気があるのじゃ。
体力虚弱で、顔色は青白く、貧血傾向があり、冷え症の女性の婦人科疾患、めまい、頭痛、むくみ、しもやけなどに幅広く使っておる。

ネーミングにも出てくる生薬の当帰に有名なエピソードが残されておる。


その昔、足腰が冷え症で貧血虚弱体質の花嫁がおってのう。冷え症で生理不順のためなかなか子宝に恵まれず、そのことで実家に帰されてしまったのじゃ。
実家に戻って仙人に相談したところ、「山に行ってある植物を煎じて飲みなさい」と教えられてのう。
早速その名もない植物を煎じて飲んだところ、体が温まり冷え症も生理不順も治り、嫁ぎ先に戻ることができたという。そしてすぐに子宝も授かったとのことじゃ。めでたしめでたしじゃのう。

「当然帰るところに戻った」というところから、その名もない植物には当帰という名がついたと言われておるのじゃ。

今回はここまでじゃ。
読者の方に少しでも興味が生まれ、漢方に触れるきっかけになれたなら嬉しく思うのう。

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