今年も暑いといわれている夏…夏を乗り切る食養生を知ろう
前々回から、季節ごとの食養生について解説をしているが、今回は夏の食養生について解説したい。
医食同源の考えの基、食養生を大切に考える医学体系が漢方である。
日本の夏は、高温と共に湿度が高い環境になる。
そのような季節に対応する食材としては、体を冷やしながら利尿作用のあるものが最適である。
一つ目としては、ウリ科の食物。キュウリ、ニガウリ、スイカなどが該当する。
特にニガウリを使用したゴーヤチャンプルーは今や沖縄だけではなく全国の一般家庭でも作られている。
二つ目としては緑茶である。
生薬としても茶葉(ちゃよう)として、頭痛などを改善する作用があり、漢方薬の構成生薬にもなっている。
夏はお茶を冷たくして服用するとよいだろう。
同じ茶葉から完全発酵して作った紅茶は、逆に体を温め、体に潤いを与えるとされている。
三つ目としては、もやしである。
価格的にも安い食材であり、夏の料理には積極的に活用するとよいだろう。
解毒作用もあるので二日酔いにも対応できる。
茎が硬くてひげ根が長いものが良いとされている。
今回はここまで。
読者の方に少しでも興味が生まれ、漢方に触れるきっかけになれたなら嬉しく思う。