見出し画像

【今更】没入体験な一日~Syn : 身体感覚の新たな地平 観覧レポ(画像あり)~

Syn : 身体感覚の新たな地平に行ってきた

 X(Twitter)で数か月前に見かけてからずーーっと気になっていたRhizomatics×ELEVENPLAY の公演。

最初この公演が告知されたときは、前に東京現代美術館で行われた【ライゾマティクス_マルティプレックス】のような感じなのかなと思っていて、「ちょっと立ち寄って覗いてみようかな~^^」とか思って詳細を待っていたら…
入場料8000円(平日)!…かなりいいお値段っ…!
どうやら展示とかそういうわけではなさそう…ん?没入?ELEVENPLAYが目の前で??でも昼の部、夜の部とかじゃなくてほぼ30分単位…!?理解が追い付かない!!
しかもよくよく見ると…大学生平日4,000円!!
こんなの行くしかないじゃないか!!
ということで学園祭による休講を学校のために使わずにSynに使うことにしました。今回はいつも計画を自ら壊しながらドッタンバッタン行先に向かう大学生のSynに行く半日をお送りいたします!

初めは関係ない話から始まります。
純粋なレポを見たい方は目次で飛んでください!

虎ノ門に行くまでのソロ珍道中

私が行ったのは10/31の10:30からの部。せっかく平日に行けるんだから朝早い空いていそうな時間に行こうと思いこの時間にしたんですが、なぜか私は9:30だと勘違い。前日の夜まで気づかなかった。

電車は毎回手こずるのでしっかり調べておいたのに、確認したら予定より1時間も遅いじゃないか!!
『えっ、余裕じゃーーーん!!!(大フラグ)』
いつも時間ギリギリな人あるある「時間に余裕があるほどギリギリになる」私に完璧なんぞ無理なのです。なのに無駄に完璧主義なんです。

でも出る時間が早いことには変わりないし、予定もしっかり集合の15分以上前に着くように立て直しました。

しっかり時間通りの電車に乗り(駅までは大慌て、いつも出る時間がギリギリになる、なんで?)霞ヶ関まで順調に着きあとは日比谷線で一駅!こちらも無事乗り換え完了!……と行くとでも思ったか。しっかり逆に乗りました。あと一駅だったのに…

逆方向の駅につき、時間を計算するとまぁまぁギリ。駅にはごめんなさいだがルールを破らせていただき、反対に乗って戻ります……ともいかず反対側のホームに行くために強制的に改札通過。逆方向分の無賃乗車をせずにすみました…うん。(全て己の過失)

さて1駅で済む分が3駅分電車を乗る羽目になったのでもう心が穏やかではありません。なぜこうなる。タイムリミットは集合時間の10:20、駅に着くのは10:15…知らない建物でのレースが始まる…!!

これは帰りに撮った写真

とりあえず駅に到着、一面Syn!だけど見てる場合じゃない。標識を見ながら久しぶりに出してきたヒールをカンカン言わせながらガンダ。これがよぉ音響くんですよ…。
絶対非効率的な行き方で8階だか7階まで到着。私はここでついたと思った。案内人みたいな方に、「これ行けますか!?」とゼーハーな状態で聞くと
「ここからエレベーターで上がります、お荷物ありましたらここのロッカーに置いて行ってください。」
あ、ここじゃないんだ。
一瞬ロッカーに置くか悩んで早歩きで彷徨ったあとエレベーターにまた走る走る。この時に段差と勘違いして平地で小ジャンプする。案内人に見られてた。はーずかしい。

エレベーターに乗り込み45階まで…え?45階!?そんな上なの!?!?でもGに耐えながらかっ飛ばすエレベーターに呆気を取られていたらあっという間に目的地に。時間は10:18!!間に合った!!!!!最後尾に並び重要なことに気づく。
「あれ私今日ヒール履いてね?」
舞台見る感覚で来たためにまさかの身長6cm盛り。モラルどこ行った。幸いにもヒール履いた状態の私(164cm)より背の高い方が多かったのと前に行ったらしゃがむという手法でなんとか乗り切ったけど…ごめんなさい。

ココは完全余談なんだけど開演まで10分くらい待機時間があってパフュクラいないかな~って探してて気付いた。やべぇ、意識高い系ばっかや(偏見) しれっとハイブラのベルトやジャケット、話すご飯屋さんの内容は恵比寿や銀座…なんか高貴なところに来ちまった。後ろでは会員席の夜パフェの話をしている(そして出てくる値段が高い高い)

(ここからまさかの10か月ほど空けての執筆です、事細かに覚えているわけない、ごめんなさい)
(このSynとかかわりの深いPerfumeさんの没入型展示がただ今絶賛展開中ということで、そちらとも建物の使い方だけでも連動させていけたらと思います)

土地柄か何かわかりませんがなんか「最先端をたしなみに来ました」みたいな方が多く背筋凍りっぱなしでした、中入るまでは。

ついに没入、Synの世界へ!

盗み聞きもほどほどにして入場。ほぼ最後尾から入り、宇宙船のような空間にいざなわれます。確か(確か?)入った瞬間イレブンさんなのかマネキンなのかわからない非現実的な方にお出迎えされ、そして誘導されるがままに謎機械で顔面パシャリ、そのまま空間へどーーーん!!!いきなり自分の顔面が作品の一部になりました。このリアルタイムさ、とてもライゾマティクスを感じる。
そこからイレブンさん扮する搭乗員的な人たちがストーリーをセリフなしで進めていきます。この時点で演者であるイレブンさんと観覧者である私たちは何の隔てもなく同じ空間に存在していました。舞台に迷い込んでしまった、といった方が感覚的にはあっているかもしれない。なるほどこれが没入。とにかく距離が近い、初めて非現実で息をした感じでした(書けば書くほどわからん)。
ーちなみにPerfume DISCO GRAPHY (以下軌跡展)とは真逆の入り口でした。IMA IMA IMAの空間からのスタートです。


演者と没入者
ここのワクワク感は忘れられない
目まぐるしい演出の数々
自分の場所を探すのが難しい


そして誘導されるがまま次の空間へ。ここから先もっと記憶があいまいになります(最悪)。


「開けっ‼️」と言わんばかり

先へ進むとさらに広い空間に。いくつかのブロックがおかれ、またイレブンさんが出てきて踊りだします。ブロックと人が光・音にあわせ様々に変化していく空間。どこを見ても何かが起きている、目が足りない。そして真ん中に道が開かれると私たちはまた誘導されます。
たまたま最前センターで見ていた私はイレブンさんにエスコートされながら前へ。背中を押されたときは「うわーーー!!!没入だーーーー!!!!」とか思っていました。もっと大人になりたいと思いました。

道ぐわーーん
パフォーマンスと同時に起こる場面転換

進みながらも進んでいくストーリー、変化する空間。私は確かにその空間にいるんだけど起きていることは非現実。とにかく初めての感覚でした。一度TOKYO NODEに行ったことある方ならわかると思うのですが、一番大きくて奥行きのある部屋(軌跡展で言うところのライブ演出体験ゾーンとおそらく靴の展示されているところ)の使い方に目が回りそうでした。奥行きを生かしてその間を演出で区切り、同じ空間にずっといるとは思えないような感覚にさせてきました。
時間ごとにグループで入場だったのですが、ブロックで区切られたこっちでと向こう側ではやってることが違うんですよね。なのにお互い邪魔にならないのも凄い。人・音・光が一体になって行われるパフォーマンスは一糸乱れず、完全に私たちを「別世界」に連れて行ってくれました。実際あまり生きた心地がしなかった。

私曰く「唯一のアナログ空間」

そして大きい空間を抜けると白くて機械的な世界から一変、黒い空間に水辺とピアノが。私はこの時「アナログだ」と感じました、何なら少しの安心感も覚えた。ここでは水の上にピアノがおいてあり、水面にはランダムに飛沫や波が立っています。その水面の周りにあるゴーグルを覗くといないはずの踊り子が水の上で舞っている(日本的な書き方をしてますが和テイストではない、でもこの表現があっている気がする)様子が見えます。なるほど踊り子と水面が連動している。ピアノの鍵盤も直でよく見るとひとりでに動いている。
(ここで時間空けた弊害が出るんですけどこの時ゴーグル越しにみて伴奏者がいたかどうかを覚えてないんですよね、不覚。)

そしてこの演奏を後にして終演となりました。外に出たときの息のしやすさたるや。決して観覧中(没入中?)に物理的に息ができなかったわけではなく、勝手になんかずっと切羽詰まってたというか緊張していたというか。何度も言っている通り「非現実に、迷い込んでしまった」という感覚になるので自分ではどうにもできないことになっていました。無力。

しっかりストーリーもサイトにて公開されて読んでからいったのですが興奮が勝ってしまいあまり照合できなかったのが悔しかったです、やはり二周したかった。それにしても一か月以上合計600公演以上ってどうかしている、エンタメの本気を見た気がします。でも!再演希望!どうかお願いします。

んーーなんか本当に拙いレポートになってしまった。こういうのは早く書いた方が良いですね、当たり前ですが。あとレポと珍道中が同じ文量、かたじけなさすぎる。
ここまで読んでくださりありがとうございました!また!!

帰りに滑り込み真っ黒スタバゲット
なぜか急に出てきた三好麒麟


メッセージ付きだった‼️(10/31)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?