なぜ足がつるのか?
寝てると足がつり、痛みで目が覚めてしまう方いらっしゃいますよね?
こむら返りが起きる時は立って活動している時ではなく寝ている時や片足を組む時もしくは産後のお母さん達などに頻発しています。
ほとんどは骨盤の捻挫から
骨盤の捻挫には色々なパターンがありますが現代人はとにかく歩くことを忘れていますので腰や下肢(股関節や膝関節など)の関節に必要な荷重がかけられないことが多く関節が必要以上に緩んでしまうことがほとんどです。
また、偏った労作姿勢やスポーツ、床や椅子に座っている時の姿勢(あぐらや横座り)が悪く機械的にこのような状況になることもあります。
これによって、非荷重性の骨盤の捻挫が誘発されてしまいます。
腰痛や坐骨神経痛などで悩んでいらっしゃる方々は、ほとんどがこれを原因としています。
ヘルニアが直接的な原因ではないことは明らかになっています。
よって、関節をまたぐ大腿や下腿の下肢筋肉は、必要以上に引っ張りの緊張をし続けています。
それと同時に軟らかい弾性体の筋肉は伸ばされれば元に戻ろうとする習性があります。
ゴムを引っ張って離せば元に戻りますよね?
それと同じです!
こむら返りは、その必要以上に緊張してしまった筋肉が元に戻ろうとするときに発生する一過性の収縮反応と考えられます。
ゆえに、無意識で起こります。
なんで寝ている時に起こる?
よく考えてみれば寝ている時は、足が地面に着いていない非荷重状態です。
ただでさえ関節の捻挫で緩んでいるところに、加えて非荷重状態をつくれば下肢随所で緩みっぱなしになり、引っ張りで緊張した筋肉は正常に戻ろうとして”こむら返り”なる反応を起こします。
ですから、こむら返りの反応を止めるときは、皆さんも経験あると思いますが足首を思いっきり起こして下肢全体に力を入れたり、壁に足を力強く押し付けたりして発作を止めています。
これら動作はすべて関節を締めている行動です。
また、出産後の母体に起こりやすいのは、出産時にお腹を強く圧して出産した場合に骨盤が過剰に開いてしまうことや、正常な出産でも産後に腹帯をしないことによって、開き緩んだまま骨盤が固まってしまった場合などに起こりやすいです。
この場合、腹帯をして良く歩いて骨盤を正常に戻すことが必要です!
施術の考え方
こむら返りで悩む方は以上の理由から骨盤の捻挫や関節の緩みを治すことが治癒への秘訣となります。
骨盤や関節の緩みを締め直し、足のこむら返りは止めることが出来ます。
自力で治す場合は、変則的な動きや姿勢の悪さを制限し、とにかくよく歩く事で解消しましょう!
また、歩く時間が取れない方、応急的に足のこむら返りを取りたい方にはスクワットが功を奏します。
両足をまっすぐに構え(若干内ハの字)一回に10秒ぐらいかけるつもりでゆっくりとスクワット動作をしてみてください。
5~10回もすれば足のつりも止まるでしょう。
継続していけば骨盤の非荷重状態から抜け出し、足がつらなくなります。
歩行によって形が決まる
歩行は、ヒトにとって空気を吸うや水を飲むと同等の生理活動です。
空気を吸わないと窒息してしまうように、歩かないと随所で不具合が発生します。
こむら返りもその一例です。
逆にいえば、歩行によって疾病を事前に予防することも可能なのです。
やはり基本は歩行です!
本来、ヒトの形は二足歩行によって決定してきたもの。
ヒト科特有の骨盤形状も二足歩行を成長期にしっかりとおこなった事により獲得してきたものです。崩れたバランスは、もう一度二足歩行で歩きこんで元の形に還元していくことが一番生理的な治まり方をします。
よく足がつる方(こむら返り)は、参考にしてみてください。
人間の体は皮膚によって全体と区分していて、生命活動は重力に抵抗する事。
つまり膨張していく事は重力に負けていくことになるので身体にとっては都合の悪いことになるのです。
下肢筋群が関節の緩みによって膨張すると、これを解消しようと不随意で筋が収縮をはじめます。これがこむら返りの正体です。
よって、この関節の緩みを防止する事が根本的な解決となります。
十分な栄養を摂っているにも関わらずこのような症状が起きているのなら、大概骨盤の状態に起因しています。