2019年・夏の光景~ふるさと鶴岡part2
2019年7月、荘内神社を訪ねた翌日。
金峯神社に行ってみたくなりバスに乗りました。
(前日の友人と酌み交わした酒が体内に残っていたのですが、、、)
金峯神社は
鶴岡市街から南へ4キロ
金峯山にあります。 標高471メートル。
明治の神仏分離までは
山伏の修験道場として認知されてきました。
今の金峯山は信仰、霊山の山といわれてます。
そして歴史ある美しい景観は国の名勝に指定されています。(昭和16年)
令和3年には開山1350年になります。
その日の朝は、あいにく曇り空で少し肌寒い感じでした。
バスを降り金峯山登山口に立ちました。
登山口のすぐそばに
酒にまつわる悩みを抱える人々の信仰を集める
「禁酒のかめ」がありました。
なんと偶然にもこんな出会いがあるの?
古びた石造りの酒かめと大杯。
その高さ1.2m、直径は0.9m。縄で封印されている。
酒造りは神事と縁が深いだけに、酒封じの体は酒に飲まれ続けている小生には興味深い☺
13代宮司、佐々木さんの説明によると
まずは災い封じの祈祷を受けます。
すると御札と志願成就の御朱印がついた大きな白紙が下賜されます。
石作りの大杯を隙間なく覆う大きさの白紙で酒を封印して
お祈りすることによって
大酒のみが直ると言い伝えられているそうです。
神様の神通力を試したい方にはおすすめスポットです。
金峯の大ふじ《樹齢400年以上》も近くにあり目を見張ります。
参道を登り始めると
湿った空気が流れブナ林が林立している。
緩やかな坂が続きます。
大木が所所そびえたっています。
冷気。
霊気を感じる。
死霊が宿っているのか?
不思議な非日常の空気感。
埴谷雄高氏の小説「死霊」が脳裏に浮かぶ
樹齢400年の杉林の中を進む。
多くの石碑・墓碑が並ぶ。
霊気みなぎる金峯神社参道
歩いて40分で中の宮に着きます。
金峯山博物館と社務所があります。
博物館には
銅鉢(国指定重要文化財)、銅像如意輪観音座像、信仰に関する文化財、
古文書が展示されてます。
社務所には2種類の御朱印があります。
目前に日照りでも枯れることのない「閼伽井(あかい)の清水」が
涼しそうに落ちている。
閼伽井とは神仏に供える尊い水のこと。
金峰山からの湧水をペットボトルに入れて持ち帰る人もみられました。
少し登ると
根を一つにした夫婦杉(めおとすぎ)。
樹齢350年の2本の杉がしめなわで結ばれてました。
しばらくしてわき道にそれると
無双の滝がみえます。
勢いよく滴り落ちる水をすくってみる。
口に含む。
元の参道にもどる。
山伏古道がみえてきた
静けさの中に吸越道場
凛とした空間。
やや道幅が狭まり緩やかな坂が続く
ユキツバキが見える
ブナ林の林床に自生するらしい。
鶴岡市の木に指定されたブナノキも目に留まる。
八景台にでる。
金峯の八景台のみはらしには
「あがたにほこる名勝地」
キタゴヨウマツを仰ぎ見ながら視線をゆっくり頂上のほうへ
すると金峯山本殿は保存修理工事。
本殿の屋根、銅板を葺き替えている
そして鶴岡建設の女性の方が工事現場から坂を降りてくる。
こんにちは
どちらからですか
東京からです。
工事はいつ完成するんでしょうか
来年11月です。
と言いながら絶景展望台、一望台まで案内していただく。
鶴岡市街の絶景が太陽光を浴び
さんさんと輝いているのだった。
ありがとう。