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怠け者の存在意義

世界には必ず「働き者」と「怠け者」がいる。
これは1つの本質です。

例えて、アリ。
働き者は2
怠け者は8
2:8とされる。
怠け者が大半という事です。


更に細分化。
働き者・普通・怠け者で見る。
2:6:2になると言われます。
つまり、「普通」に働く者が大半という事です。

人間はこのような視点を知ると「怠け者はごくつぶし」という発想になりやすい。
「彼・彼女らをリストラせよ!追い出した方が効率が良い!」
とね。
まあ1つの視点としては理解できます。
が、この視点は正解でも正義でもないという事です。

もし全てのアリが等しく働き者になれば、その群れの寿命は短くなります。
*働きアリは寿命が極端に短い*
最悪全アリが一気に過労死する可能性すらでてきます。
それって「全滅」って事です。
種の保存からしたら「最悪」の自体と言えるでしょう。

有名な話ではありますが、怠け者の8割を集めて再度群れを創造しても、全く同じの
「2:8」 もしくは 「2:6:2」の冒頭の法則に戻るのです。
つまり、怠け者の存在は種の保存という視点で言えば必然なのです。

アリは有名ですが、
デマラランドデバネズミ(誰やねんそいつって感じよな)
に面白い研究があります。

これも勤勉と怠け者に分かれます。
勤勉は95%の仕事を請け負います。
怠け者は働かず餌を食って太るだけです。
この怠け者の「存在意義」が研究されていて、その仮説に<繁殖>があります。

デバネズミは地面を掘って巣をつくります。
雨の際は土が柔らかくなり、巣を広げる絶好のchanceになります。
この時に面白い事が発生します。
女王と怠け者の代謝量が一気に上昇するんです。
*ちなみに勤勉のデバネズミには見られません*

デバネズミってのは女王の尿によって生殖が抑制されています。
女王から離れると生殖が可能って事です。
つまり働かない怠け者は、女王から1部が離れる事に成功し、そこで新たな群れをつくる事が可能になります。
なので、
怠け者の存在意義は「やはり種の保存ではないか?」とされているのです。
働かずに餌だけ食ってでっぷり太る。
しかし、その1番の仕事は

「全滅を避け、繫殖をするため」

の、可能性があるのです。


生物にとっての「最悪」は「全滅」という前提条件ならばね。

人間界でしっかり働き、恐ろしい額の納税をしているそこのあなた。
この世の理不尽さに心底やりきれなくなる事もあるでしょう。
働かない者を恨む事もあるでしょう。
そりゃ人間ですもの。
確かに国民の3大義務でもある「勤勉・勤労・納税」ですよ。
よく勉強し、よく働き、よく納税するのが「義務」なんですから。
でも、
勉強はしない・働かない・税金を納めない
なんてのも残念ですがいます。

がね、
そんなやりきれなくなった際には今日の記事の「視点」を1つ追加してください。

働かない者(働ける能力があるのに)・怠ける者の存在意義は、
「人間全滅を避ける、種の保存の為」である可能性がある事を。

どんな組織も会社も、人間もやはり
「働く者と怠け者」に分かれる事でしょう。
それか
「働き者・普通・怠け者」の3部隊に分かれるでしょう。

そこから「働き者」だけをあつめたら最強!なんて事はない。
またそこから「働き者と怠け者」が登場するだけです。

この世は
有能な者だけでは全滅します。
無能な者だけでも全滅します。
相互作用によって、
我々は生きているのです。

という視点を、少しもってください。
そして1番大事な事を言っておきます。

あなたはあなた。
あなた以外の人間は「他者」
自分を生きてください。

自分ががんばっている!
そんな自分が好き!!
それでええやんか('ω')



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