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人の上に立つ資格とは?

支配者側として大事なのは
生かさず殺さずのバランス

中国の唐はやりすぎたパターン

塩税という塩に税金を課せた結果
貧乏人に滅ぼされてしまった

塩は人間の生活必需品であり
油と一緒で産地が限定されている
よって支配者が搾り取るなら最高
狙いたいのも分かる

実際に今でも同じで
水、電気、ガスなどの生活必需なモノは
全て支配者が牛耳っており
民はそれに金を支払うしかない

この塩税ってのは
極めて逆進性が高い

逆進性を理解しないと話が進まないので説明したいと思う

逆進性とは経済学の分野の言葉で
特に現在では消費税の文脈でよく用いられる

例えば、、、
消費税率が上がるとする
低所得者ほど生活必需品への支出割合が高いので
相対的に税負担が大きくなるという事

本来(税)って仕組みは
所得が多い人に多く負担してもらうべきという考え方がある
それと逆のことが起きているため「逆進性」

ちなみに逆進性の対義語は累進性
累進課税の事
金を儲ければ儲けるほど税金は高くなる暴力System

税金のそもそもの本質は
分配という名で
金持ちから強制的に金を奪って貧乏人に配るという事

しかし
消費税等は
金持ちも貧乏人も同じ税率なので
話が違うって事になる

で、、
話を戻す

塩は極めて逆進性が高い
塩に税金をかけたってのは
金持ちからすりゃどうでもええ話やが
貧乏人からすりゃ地獄やった

今で言えば
電気代、ガス代、水道代、住民税
がかなり増税されたと考えてよい

貧乏人は生きていくのが
非常に大変になるのは
想像に容易い

これにより
唐滅亡の原因となる黄巣の乱がはじまる

黄巣の乱ってのは
中国の唐王朝末期に起きた
大規模な農民(貧乏人による)反乱

874年から10年間にわたり
全国を巻き込む激しい戦いとなった

重税が過ぎると民衆の不満は爆発して
大規模な反乱が起きる

今でも大切な教訓となっている

他にも大きい原因は
塩の専売制に対する反発もある
平たく言えばズルいってこと

塩とか電気とか土地とかガスとか水とか
卑怯すぎる

みんな必死に赤字になりながら
人生かけて
研究して実験して商品開発して頑張ってんのに
自分らは生活必需品の専売特許ってのはアンフェアすぎるやろ!

ってことで
貧乏人の怒りが爆発

もう一度言うが
全国を巻き込みながら10年も続いた反乱が
黄巣の乱である

結果!!

唐王朝の権威失墜
唐王朝の滅亡
五代十国の時代へ

やりすぎたらこうなる

生かさず殺さず
何でも節度を保ちながら支配する事が大切である

あなたも組織の御大なり
人の上に立っている人間ならば
このバランスを意識すればよい

厳しすぎたり
注意しすぎたり
仕事を与えすぎたり
求めすぎたりしてはいけない

怒るのはダメなのはもちろん
過剰に褒めてもいけない

下の人間に
反発、反乱を起こさせないように
うまくバランスを保つ

誰もが人の上に立てる訳がない

人よりも
能力もセンスも知識も知恵もあるのは
当たり前の話

そんなLevelの話じゃなく
答えもない
ヒントもない
摩訶不思議な人間という動物を相手に
見事なバランスを見いだせる人間こそが
上に立つ者の資格である

誰に聞いても
あなたの部下に対する答えなどない

あなたがあなたで判断していく他ない
人の上に立つというのは
そういう事である

つまり
長く居ただけで人の上に立ってしまう
年功序列という仕組みは最悪である






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