片方の視点だけってのは悪手
草原地帯ってのは実力主義です
というか、実力主義になるしかないんです
水にも日照時間にも恵まれた中国とか日本という地域による農耕民族とは違い
必死に移動しながら自分達で狩猟していくしか生きていけなかったからです
よって
肉体も精神も強い者しか
生き残っていけなかったのが
草原地帯という世界です
その地帯の代表格となるのが
今でも名を轟かすモンゴル民族🇲🇳です
モンゴル民族は圧倒的に強い
というよりかは
改めて言いますが
草原地帯で生き残ってるという時点で
強い者しか生きていないのです
まさに弱肉強食
強い者だけが残る仕組みです
さて
モンゴル民族は
その中でも圧倒的に強いカリスマリーダーを皆で決めて集団共同体で動きます
それをクリルタイと呼びます
モンゴル帝国時代に重要な役割を果たした最高意思決定機関であり
そこでは有力者が集まり
カアン(皇帝)の地位の決定
戦争、法令などについて議論していたのです
これを簡単に言うと
ジャイアンのような強い者の中でも更に強くて統率力がある者をリーダーとして民族が団結していくって事です
暴力をまとめるのに必要なのは
圧倒的な暴力ってことです
実力主義(世界)やのに
集団共同体で動くってのは
少し矛盾を感じますよね(゜゜)
これにも理由があります
彼らは一致団結して
農耕地帯に侵攻していき食糧を奪います
そして通商ルートを力で奪い抑えます
そこで通行料などを時に食糧、時に金銀で奪います
それに必要なのが
なんといっても圧倒的なカリスマリーダーなのです
僕は刑務所勤務やら精神科勤務やらを経験してきて思うのが
暴力という世界には必ず圧倒的なカリスマリーダーがいるものです
暴力団にもカリスマの親父がいます
もう一度言いますが
暴力集団が一致団結するためには
カリスマリーダー(圧倒的暴力)が必要です
この事実を歴史では
モンゴルを恐ろしい民族のように扱っています
が、それこそ唯物史観という洗脳です
モンゴル民族の視点を無視した思想です
彼らはそうしないと生きていけませんでした
家族もいるし
仲間もいる
生きていくのに必死なので
奪うしかなかった
しかも狩猟民族ってのは
生きていくだけで必死なので
読書階級などがいません
よって読み書きやら
冷静な議論やら
相手の言語を翻訳して理解するという力が
その頃は皆無でした
よって
食うか食われるか?
という世界で生きてきたのです
もちろん
暴力で他人から奪う行為を容認するわけにはいきません
が、
唯物史観のように
モンゴル民族を恐ろしい略奪民族のように
記載していくのは違うと思います
なぜ?
を考える事です
なぜ農耕地達をあんなに襲ったのか
なぜ通商ルートを暴力で奪ったのか
なぜなのか?
を考える必要が本当の解決に近づきます