<他人に頼る>事をやめて自分の力で
自明ですが改めて言うと、歴史上の人物は基本的にエリートが多いです。
士官学校出身の軍人、名門大学卒業の政治家。
そう、そんな中にいる造船電気工でもエリートなら歴史に名を残せます。
時、1956年。ポズナニ暴動から約25年の話。
社会主義とか共産主義とか、理想論時代です。
労働者達の共産党独裁不満は更に強くなってました。
共産党員の大半は、大学でマルクス経済学を修めたエリート集団です。
これは全世界に共産党ネットワークを創造した(コミンテルン)レーニンが熱烈なるエリート主義者であった事と非常に相関があると言われます。
このような左派のエリートの思考っていうのは、こんな感じです。
↓
「労働者を導いて、平等社会を形成したい。しかし、労働者は読み書きすらまともにできない(識字率)演説に、文章に、組織として動くには一定ラインを超えた教育がいる。それは我々にしかできない」
とね。
が、共産党のエリート達は残念ながら「赤の貴族」になりました。
非常に残念です。
理想を掲げるのは勝手ですが、最後までその大儀を貫くSYSTEM構築はできなかったのが社会主義に共産主義です。
「我々は様々な工場に視察にいく必要がある。移動中は休めるように高級車が必要や。いいホテルに宿泊して英気を養う必要もある。。」
と度を超えた贅沢をするようになるのです。
そう、右翼時代の封建貴族のようになっていくのです。
共産主義は少しでも腐れば、そこからは芋づる式です。
あれだけ資本家と労働者という階級を否定していた共産主義が特権階級を創造しているのですから(';')は~あ。
今でも共産国家は、平等とは程遠いSYSTEMで生きてますな~
これに対してポーランドの労働者は賢かった。
「あら?我々のような貧乏人のヒーローが共産党じゃないん?
それならば、共産党に頼るのはやめて自分達で新たな組織をつくろ('ω')」
となるのです。
こうして共産党の力を借りず、
労働者自ら労働者を率いる自主管理労組<連帯>が結成されたのですね。
このリーダーが「ワレサ」です。
そう、冒頭で言った造船電気工のおじさんです。
確かに、歴史上の著名人物の中にも労働者出身はいますよ。
世界初の幼稚園を創造したロバートオーウェン。
彼は一介の労働者から綿業王まで出世してます。
しかし、今日紹介しているワレサさんは違う。
労働者から出世したんじゃないんです。
労働者のままで連帯という組織のTOPになったのです。
教科書に載る稀有すぎるブルーカラーが「ワレサ」です。
両親も高卒です。
これは歴史教科書に記載される身としては唯一レベルです。
連帯は共産党に弾圧を受けますが、それでも腐った共産党よりも国民の支持を獲得していきました。
1989年の東欧革命の年。
ポーランド全国民が参加する選挙が実施。
結果は上院下院共に全ての議席を連帯が獲得しました。
ちなみに、共産党は1議席も取れませんでした(#^.^#)
ちなみにワレサは後に、電気工に戻っています。
階級闘争がありますが、
自分が下の階層にいた時は上を恨むものです。
が、自分が上に行った際にはじめてわかる事があるのです。
それは時に、納得になり、時に暴走になる。
結局は、<他人に頼る>事をやめて自分の力で乗り越えていくその能動性が、求められるのです(^^♪
みなさんも、自分が疑問に思う事や、許せない事があった場合も、自分自身で戦っていきましょう。
共産党が悪いとか、封建貴族が悪いとか、、、
僕はそれよりも、ただ他人頼りにして指示通りにしか動こうとしなかった大衆にも大きな問題があると思います。
ポーランドのように、言われるがままじゃなくて。
戦う時は戦う覚悟がいるのです。
そして、自分の力で勝ち取るのです。
他人も、地域も、国も、誰かが何とかしてくれる。
なんて事はない。
自分で最後のその瞬間まで、戦うのです。
もちろん、僕もね。
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