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日常って何でしょうか

みなさんは
PERFECT DAYS
と聞くと、どんな日々を想像しますか?

完璧な日々。
それは一体どんな日の事を指すのでしょう

メディアが長く洗脳してきた
高級マンションに住み
執事がいて、お手伝いもいて
毎日豪華な食物を口にし
高級車に乗って
文化的な価値を愉しむ
ですか?

それが
PERFECT DAYS
なんでしょうか??

ヴィム・ヴェンダース監督の最新作
『パーフェクトデイズ』

東京の公共トイレの清掃員、
平山(役所広司)の日常を描いた作品です

これは
シンプルな日常の中に隠された美しさを感じれる作品です

平山は、
毎日同じようにトイレを清掃する
好きな音楽を車の中で聴き
家で古本を読み
街を歩く。

一見、何の変哲もない日々

ヴェンダース監督は、
その中に確実にある
静かで美しい瞬間を描くのです

この映画のメッセージは
何の変哲もないなんて事はあり得ない
という事でもあります

変わらない。
毎日同じ。
それは有りえません

毎日
草木も成長し
出会う人間も
すれ違う人間も違います
昨日と今日では細胞も生まれ変わっています

昨日と同じ。
なんて事は絶対にないんです

それを
この映画では度々教えてくれます

役所広司さんの繊細な演技に関しては
恐ろしさすら感じました

今回
セリフは少ないのですが
感情に関しては
あまりにも多種多様

表情から
我々が類推するしかありません

彼の喜怒哀楽
感情の起伏
それを言葉ではなく
表情で我々が類推する映画です

ネタバレになるので言わないですが
最後のシーンは是非見てほしいと思います

もう一度言いますが
役所広司さんの演技は
もはや
恐ろしい。と感じる所までいってると感じます

この映画では
どんでん返しもないし
伏線回収もないし
起承転結が激しいなんて事もないですし
インパクトのある事象が発生する事もなく
サスペンス要素もない

ただ、
日常を描く。

そして…

日常って一体、、、、、、何??

それを考えるキッカケになる映画としては
最高です

日常って何ですか??

特別な日の為の
伏線なんでしょうか?

なんか楽しい事はないかな
幸せになりたいな
幸福な日々が羨ましい…

それ、一体何なんでしょうか??

『パーフェクトデイズ』のどのシーンも
私たちに「本当に大切なもの」を問いかけてきます

それは、
大きな出来事ではなく、
日常の中に散りばめられた小さな喜びや感動なんじゃないですか?

とね。

日常の美しさに気づけるでしょうか
心が穏やかな人などんな人でしょうか

僕も普段から幸福を感じて生きています

飲食はあるし
この冬に家があり
暖かい布団があり
風呂にも入れます
上下水道も完備されていて
服も靴もあって
空気も気持ちよくて
太陽が顔を出していて
風が揺れたら草木が揺れて
猫が歩いていて
本を読んで
ウォーキングして
働いて
疲れて寝る

これが
僕にとってPERFECT DAYSです

どうでしょう
世の中ってそんなに不幸な事で溢れているのでしょうか??

もしかしたら
色んな人達の優しさを
見逃してる事はないですか

当たり前
普通
常識
昨日と同じ

これらが脳内で創造してしまう
エラーです

是非
PERFECTDAYSを見てみてください

僕はAmazonPrimeで見ました

涙がとまらないシーンが
何箇所もありました

日常ってなに?
そこにはきっと
幸せと幸福が詰まっているのでは
ないですかね



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