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公社が10月に見たい演劇

東京にこにこちゃん『RTA・インマイ・ラヴァー』
10/2~6(会場:駅前劇場)
どんどんメインストリームを突き進むウェルメイドナンセンスコメディ劇団。今回は、RTA(リアルタイムアタック、ゲームクリアまでのスピードを競う競技)がテーマだが、どうやら競技を描くわけでなく、RTAを人生に置き換えた物語。最速でハッピーエンドへ辿り着こうとする男とは。

謎音研究所『謎音 水底から鳴る鐘』
10/2〜6(会場:東向島駅付近)
原因不明の音声・音に係る現象を「謎音」と命名し調査する機関。ーどこからなる鐘の音を聞いたものは失踪するという通報を聞き謎を解き明かそうと調査する。これは、観客のスマホを利用し街を彷徨うことで物語を追体験するツアーパフォーマンス作品。作・演出の植村真は演劇人コンクール2021に選出された演劇陣であり、個展を開く現代美術家でもある。

老若男女未来学園『アワ・マクベス』
10/3~6(会場:神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI)
風変わりな人間ドラマを上演し、かながわパフォーミングアーツアワード観客賞を受賞した名古屋の新星。今回はシェイクスピアに挑戦だが、大きくアレンジして、私たちのシェイクスピアとして上演。東京の演劇人が客演として参加。木村美月(阿佐ヶ谷スパイダース)、松﨑義邦(東京デスロック)、そしてめったに客演をしない金内健樹(盛夏火)が参加。以前、盛夏火から新山さんが参加していたが今回は主宰が客演。東京演劇人のチョイスに唸る。このメンバーで一体どんなマクベス

ダダルズ『ダダルズのアブラ』
10/7~9(会場:SCOOL)
脳内言語世界炸裂の私演劇で絶大な人気を誇る、一人芝居ユニット。例によって今回も内容不明だが、より深化した脳内の叫びが聞けるか。

アジアン・モンスターズ 『ホワイト・シャウト・ヒップホップ』
10/8~10(会場:絵空箱)
永高涼(ex.劇団片倉天国)による新劇団。詳細はよくわからないが劇団名と公演名のバランスがかっこいいので面白そう。

パンチェッタ『声』
10/10〜12(会場:ザ・スズナリ)
全体構造が繊細に構築されたスタイリッシュコントで人気の演劇賞二冠王。今回は声というテーマで描かれるが、演劇とコントの中間を地で行くシンプルなヴィジュアルのカッコよさ。すっかり大きい劇場が定着してきましたね

宮森みどり『Trace a Day vol.02 IT企業勤務 会社員』
10/11~13(会場:SOOO dramatic!)
演じるという部分を考察し実践する現代美術家。実在の人物の1日を忠実に再現をするパフォーマンスアートの2作目。前回は実在の人物を宮森が演じ、本人が職場の同僚を演じて、演じる演じられるの差異を浮かび上がらせた。今回はIT企業に勤める宮森の1日をゲストの俳優が演じ、職場の同僚を宮森が演じる。ゲスト俳優は日替わりで10/11狩野瑞樹(三転倒立/ザジ・ズー) 10/12 おかだゆみ10/13 新垣亘平。何もない普通の日常を舞台に挙げたとき、どんな異化現象が起きるのか。

幻灯社『メトロポリス』
10/11〜14(会場:新宿眼科画廊 スペース地下)
パラドックス定数やペテカンで俳優としても活動している皆上 匠(サルナミリビドーズ)による新ユニット。旗揚げ公演は悪と正義を描くバイオレンスっぽいあらすじ。森田ガンツが出演。

lal banshees『幽景 another ver.』
10/11~14(会場:KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ)
2022年に上演された作品の再演となるダンス作品。初演と同様演奏として邦ロックのなかでも特異な立ち位置で知られるロックバンドSuiseiNoboAzが参加。2年経ってパワーアップしたダンスで見える/見えないを超えた知覚の外側へダイブ。

コトバスラムジャパン2024西東京大会
10/12(会場:たましんRISURUホール)
日本最大のスポークンワーズ大会の予選。ここの優勝者が全国大会に出場し、そこの優勝者がフランス・パリの世界大会に進出できる。言葉を使ったオリジナルパフォーマンスであれば何でもあり(法律は遵守)。大会ごとにルールが決めらることができ、西東京大会は敗者復活戦が大喜利。
えー、出ます。本公演で試している新作で優勝を目指します


コンプソンズ『ビッグ虚無』
10/16~20(会場:駅前劇場)
様々なサブカルチャーをコラージュして絶望の中の人間ドラマを描く人気劇団。岸田賞候補になり、前作も傑作だった彼ら。あらすじは不明だが「自分の選んだ悪夢に忠実でありましょうや!」とのこと。じゃあ、今回も人間の業を描くのか。そして今回はどんな斜め上にぶっ飛んでいくのか。

劇団ヅッカ『陽光』
10/17〜20(会場:王子小劇場)
物語や時間を捻った構造に、現実から浮かんだポップカルチャーを詰め込んだポストモダン演劇。公社的、若手劇団四天王の一つ待望の新作。少しづつ会場が大きくなり、王子小劇場初進出。

中野坂上デーモンズ 『 か み 』
10/23~11/3(会場:ときわ座)
2022年の10周年記念公演以降活動休止をしていた呪術演劇操る人気劇団。主宰の松森モヘーは以降新ユニットや外部団体に作・演出で参加など精力的に活動し2024年なんか毎月何かしら発表しているくらいだったが、いよいよ復活。今回は、縁の深い鳥島明(はえぎわ)や活動休止以降のモヘー作品で異様な存在感を見せている歌川恵子(ときわ座のオーナー)などが参加。働かない姉とその家族を描く家庭劇。悪魔が描く家庭ドラマってカオティック?

三転倒立『すべてはポーズでしかない』
10/25〜27(会場:すみだパークギャラリーSASAYA)
今年の王子小劇場見本市に選出され傑作「なみだ」を上演。時間軸を渾然一体としたユーモラスな現代口語演劇で強い存在感。今回は、すれ違う人去り行く人を思う作品。あらすじだけ見るとウェルメイドだが、それを飛び越えた「なみだ」で見せた才能をまた見せてくれ

すごい生命力『すごい始まり』
10/25〜27(会場:イズモギャラリー)
安藤安按(ex.中野坂上デーモンズ)、長井健一(宝宝)、波世側まるという俳優三人によるコントユニット。個性的な作品に出演する彼らが新ユニットをするにあたって、作・演出として迎えたのが滑川 喬樹(エトエ) 、鳥皮 ささみ(なかないで、毒きのこちゃん)という二人で、実力者だらけのコントで面白いのは確実!?。

優しい劇団『歌っておくれよ、マウンテン』 東京公演
10/26~27(会場:高円寺K’sスタジオ本館)
忘れたことを教えてくれる山へ、姉妹はいつか誰かが歌った歌を山に歌わせるために旅に出る。今年上演された破天荒なハチャメチャファンタジーの再演。スピーディーな場面の切り替えで時空も超えた奇想天外な冒険譚。アナログ演出の極みが今回も炸裂するか。

ラシッド・ウランダン『Corps extrêmes-身体の極限で』
10/26~27(会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール)
フランス、シャイヨー国立劇場のディレクターであるダンサー・振付家が2021年に発表した作品。舞台にはクライミング用の壁に空中に張られた綱。
ダンサーたちは地上で踊ったかと思うと壁をよじ登り踊り、さらに上へ登り綱渡りでのダンスをする。まさに縦横無尽の無重力ダンス。

チャミチャム『いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した』
10/29~11/2(会場:水性)
女優の波多野伶奈がプロデュースするユニット。今回は三浦直之(ロロ)) の戯曲を山本真生(キルハトッテ、にもじ)が上演。本当か嘘かはわからない話を交わしながら日常を送る高校生の物語。居心地の悪い独自演出が魅力の山本がこの青春演劇をどう調理するか。

MCR『ガラクタ』
10/30~11/4(会場:OFF・OFFシアター)
小劇場コメディ演劇を支え続けた劇団も、気づけば30周年。商店街のはじっこにあるリサイクルショップ「ガラクタ屋」を舞台に、やる気のない店員に、厄介ごとばかり持ち込んでくる常連、常軌を逸した行動をとる人々、そして記憶喪失になった店長の妻が戻ってくる。

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公社流体力学と名乗って10周年(旗揚げは9周年)記念公演
公社流体力学グレイテスト・ヒッツ『頭中蜂』
9/29(初日割)、10/5、10/19(会場:兎亭)
料金 2000円(9/29のみ、1500円)
 ●14時30分開演 (開場は30分前)

予約 ↓↓↓

公演の紹介ページ ↓↓↓


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