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演劇感想(~2023)

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2023年3月の記事一覧

演劇ショーケース『劇的な葬儀』の感想

演劇ショーケース『劇的な葬儀』の感想

会場:おんがくのじかん(3/23~26)

今最もヤバイショーケースを作る演劇プロデューサー平井寛人(尾鳥ひあり)によるシリーズ劇的の第二弾。
三鷹のライブバーおんがくにじかんを舞台に今回も彼が招集した6劇団に加え日替わりでOPを務めるミュージシャン達(ババカヲルコ、三浦コースケ、Okubo Mitsuki、金子駿平)の10組によるショーケース。
当日限定で無料生配信も行われた。
最終日に見に行っ

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ちょっとはいしゃく『DOLL』の感想

ちょっとはいしゃく『DOLL』の感想

演出:虻蜂トラヲ 作:如月小春 会場:シアターバビロンのほとりにて

名作を “ちょっと拝借” するユニット。これまで、つかこうへい・高橋いさを・モリエールといった劇作家の名作を上演してきたが、今回は伝説の女性演劇人如月小春の名作を取り上げる。

名門女学校に入学した五人の少女、個性バラバラで衝突しながらも仲を深める。そこからしばらくたった未来では警察が彼女たちの部屋を調べる。普通の少女たちが何故

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劇団ヅッカ『祭典:RAKUDA』の感想

劇団ヅッカ『祭典:RAKUDA』の感想

脚本・演出:マツモトタクロウ、アートディレクション:渋木耀太
会場:早稲田小劇場どらま館

あらすじ
ラクダという少年は、ユウカという少女のドキュメンタリー映画を撮る。同級生のモグラとメグ、妹のミズキと共に日々は進むもラストシーンとなる卒業式は中止になって。

劇団ヅッカはやっぱり変な劇団だった。トンチキ演劇をアラベスク『ハロー・ミスター・モンキー』に乗せてお送りする。真っ当なエモさも上乗せされて

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若手演出家コンクール2022感想

若手演出家コンクール2022感想

若手演劇人三冠のトップバッター。四人の演出家が短篇を上演して競う。
全部見たので感想を書きます。

春陽漁介(劇団5454)『宿りして』@東京
 突然パニック状態になった女性教師。同僚が様子を見にいくと彼女は、自分を見ている存在に気づいたという。彼女が語るその存在は・・・
メッタメタのバカ演劇。こういうアイデアは山のように見てきて先行作の流れから外れないけどお約束を上手く調理して爆笑を生み出す。後

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Aマッソ『滑稽』の感想

Aマッソ『滑稽』の感想

会場:草月ホール(東京公演) / IMPホール(大阪公演)

THE W準優勝やM1グランプリ準決勝進出など、華々しい活躍をしている女性コンビによる単独公演。テレビ東京と組んだ公演は漫才とコントを織り込んだ形式。

漫才:一社提供なので内容に口出しされる
コント:車をぶつけてしまった相手が馬鹿すぎる
コント:不合格だった受験生にその学校の嫌な部分を教える職業
コント:凝った展開をしたがる脚本家志望

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