KRYラジオ「大人の音楽堂」:DEEP PURPLE(1984-1987) (2022.3.26OA)
よく言われる「黄金期」のメンバーでの再結成のニュースはロックシーンの大きな話題となりました。当時ジョン・ロードはホワイトスネイク、イアン・ペイスはホワイトスネイクからゲイリー・ムーア・バンド、リッチー・ブラックモアとロジャー・グローバーはレインボー、イアン・ギランはブラック・サバスで活躍していました。それを辞めさせて再結成を現実にしたキーパーソンは大手柄…1973年の「Who Do We Think We Are」以来11年ぶりに第2期のメンバーが集結。アルバム「Perfect Strangers」は70年代のラフなハードロック感は薄れて、計算されたアレンジで、なんとなくレインボー的なんですが、そこはこのメンバー、期待以上の出来であります。とにかく貫禄とでもいうのでしょうか、さすがでございます。
アルバム発表後ワールドツアー、1985年5月待望の来日公演…行きましたよ、大阪城ホール。暗転からレーザー光線のベートーヴェンが映し出されグルグルと回転しバンドロゴマーク、その後「ハイウェイスター」。「待ってました。大統領!」会場大騒ぎ…泣き出す人もたくさんいました。とにかく会場が揺れるんです。まぁいろいろあったんでしょうが、再び私たちの前にあの5人が帰ってきました。ヘヴィメタブームの時代でしたが、やはり正統派様式美のハードロックは別物。なんてかっこいい…ただそれだけ、非常にインパクトのあるコンサートでした。バンドはその後ネブワース・フェス等にも参加、ライブアルバムでそのすごさが確認できます。1枚のアルバムでは終わらないと言ったリッチー・ブラックモアの言葉通り、1987年「The House of Blue Light」をリリース。パープルの歴史の中であまり評価されていませんが、私はとても好きなアルバムです。
1968年~2022年の今日まで、多くの作品があります。やはり1971年~73年あたりが今でも人気なのでしょうが、どのアルバムもクオリティーの高さを感じますね。オルガンがこれだけハードな演奏をするバンドはとても貴重です。すごくグルーヴを感じることができます。活動終了を宣言したDEEP PURPLE(コロナの影響でラストツアーは停止しています)、その歴の中でも今回取り上げた2枚のアルバムはとても重要な作品なのであります。
次回は久しぶりにプログレッシブロック。「セバスチャン・ハーディー」「キャメル」「PFM」の登場です。哀愁ある世界観とメロディ…お楽しみに。
今回オンエア
KNOCKING AT YOUR BACK DOOR
A GYPSY'S KISS
PERFECT STRANGERS
HARD LOVEN’WOMAN
DEAD OR ALIVE
BAD ATTITUDE
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