KRYラジオ「大人の音楽堂」:フリートウッド・マック(2022.8.20OA)
1970年後半のフリートウッド・マックって、なんか知的でナチュラルの感じのロックを提供してくれますね。ただのBGMだったとしてもとても心地いい時間を過ごさせてくれます。特に今回オンエアした、アルバム「ファンタスティック・マック」「噂」は特別。最高です。この頃のメンバー、ミック・フリートウッド、ジョン・マクビー、クリスティン・マクビー、リンジー・ヴァッキンガムそしてスティービー・ニックス。女性ヴォーカルのバンドでこれだけクールなグループはいないだろう。そんな感じを受けました。しかもソングライターが4人、ヴォーカリストが3人…強力であります。
元々はゲイリー・ムーアの師匠的なギタリスト「ピーター・グリーン」を中心にしたバリバリのブルースバンド、それなりの高評価を得るも彼の薬物問題がバンド活動に影響。「ジェレミー・スペンサー」がカヴァーしますがなかなかいい感じにはならない。ギター&ヴォーカルに「ボブ・ウェルチ」が参加しブルース路線からポップ路線に変更。これがスマッシュヒット。しかし、ボブ・ウェルチがソロへ、そして全盛期を迎える5人が揃うわけです。個人的に感じるのは結成時からのミック・フリートウッドとジョン・マクビーのリズム隊の出すグルーブには感心しますね。ブルースがその腕を築いたのかもしれません。とにかくセンスがいいんです。80年代半ばから今日までメンバーは出たり入ったりで流動的になりますが、「噂」ほどではないもののクオリティーの高いアルバムをリリースしています。近年ではリンジー・バッキンガムとクリスティン・マクビーが組んだ、非常にかっこいい作品がリリースされています。可能ならライブ映像を観てください。音の使い方、ハーモニー。凄くしっかりしたリズム、ルックスすべてカッコいいんです。スティービー・ニックスの美しさもバンドの人気を上げていると感じます。バンド名もいいですね。
さて来週は渡邊アナウンサーを迎えPINK FLOYD。御存知プログレの頂点的バンド。キャリアも長いし、時代時代でいろんな顔を持つグループなので、どの時代の曲をセレクトするか?トークばかりになるのか?とりあえずお楽しみに。
今回オンエア
Monday Morning
Rhiannon
Don't Stop
Dreams
Go Your Own Way
You Make Loving Fun
Second Hand News