KRYラジオ「大人の音楽堂」:ジミー・ペイジ①(2022.12.3 OA)
1980年、LED ZEPPELINはドラマー、ジョン・ボーナムの急死により解散。世界一のロッバンド…大きな鉛の飛行船は8年という活動を終えました。あまりにも壮大で貴重なこの四人はそれぞれの活動に進んでいきます。亡くなった父の遺志を継いで息子のジェイソン・ボーナムは運命的にドラマーとしての道を順調に進むことに。幾度となくZEPのメンバーとのライブでその実力と努力が分かります。
さて今回は、ロック界最高のコンポーザーでプロデューサーでもあるLED ZEPPELINのギタリスト、ジミー・ペイジ。解散後、映画のサントラで注目される評価はあまり芳しくありませんでしたが個人的には好きな作品です。当時、日本のローランド社が開発して話題となったギターシンセサイザーを全面的に使用しています。じっくり聴くととても面白いのです。その後あのポール・ロジャースのソロアルバムに参加後、「THE FIRM」を結成。大きな話題になりますが、LED ZEPPELINというより、やはりFREE やBAD COMPANYあたりのポール・ロジャース節が全面的に流れます。しかし、俺はこのリラックスしたジミーペイジのギターは気に入っています。当時1984年ころはMTVなどプロモーションビデオが普通にテレビで放映され、ポール・ロジャースとジミー・ペイジが自宅のテレビに映るのを歓喜したものです。そして、ジェイソン・ボーナムを迎えソロアルバム「OUTRIDER」をリリースします。ファンが待っていたブルースをベースにしたハードロックが聴ける、ある意味隠れた名盤ですね。
今更ジミー・ペイジについていろいろ言うのもなんですが、ロックの可能性を広げた功労者であることは間違いありません。ロック以外のジャンルを積極的に取り入れ、幅広いロックの雛型をしっかり構築したのが彼です。そしてギターを構えた姿がなんともカッコイイ。そしてこの方の笑顔がいいのです。
今回LED ZEPPELINの解散後の音源を揃えて並べてみましたが、なかなかどうして、とても充実しています。普通何十年もかけてやることを彼はZEP時代の数年でこなしています。解散から42年、未だに衰えを知らないZEPサウンドですが、それを作った本人の活動はやはりとても興味があり面白いのです。とても大切な人物であることは間違いありません。
次回は続きです。1993年、1枚のアルバムと日本でのライブだけで解散した「カヴァーデイル・ペイジ」を中心にセレクトします。お楽しみに。
今回オンエア
【映画「ロスアンゼルス」サントラから】
WHO'S TO BLAME 殺ったのは誰だ
CITY SIRENS
【「THE FIRM」から】
CLOSER
RADIOACTIVE
SATISFACTION GUARANTEED
【ソロアルバム「OUTRIDER」から】
WASTING MY TIME
WANNA MAKE LOVE
THE ONLY ONE
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