KRYラジオ「大人の音楽堂」:マイケル・フランクス(2022.10.15 OA)
「大人の音楽堂~ういろう、ひねってみました」
山口放送KRYラジオで毎週土曜日よる9時半~10時放送中!
パーソナリティ・山根由紀夫がリアルタイムで観た、聴いた、演奏してきた体験を生かした、洋楽中心の音楽番組です
この方、音楽を職業にしていなかったら大学かそれなりのところで働く文学博士になっていたそうで、音楽をする傍ら学生時代に博士号を所得しているそうです。俺は文学は分かりませんが、この方の音楽を聴いていて、その文学を少し感じ取れます。レコードからCDになると日本語訳がついていて歌詞の内容がよくわかるようになり、「ああこんな事を歌っているんだ…」と益々入れ込んでいきます。
とても心地の良いサウンドです。全く力んでなく、非常に難しい演奏をしていますが、テクニックの押し付けも感じさせずにすんなりと耳に入り癒されます。「クワイエット・ストーム」というあまり聞きなれない音楽ジャンルを確立したと言っていいでしょう。ジャズ・フュージョンの要素にコンテンポラリー・ジャズやリズム・アンド・ブルース、ボサノバのテイストの多いポップミュージック。日本のラジオ局はもっとこのクワイエット・ストームをオンエアすべきではないかと思います。とにかく心地よいのです。
初期のマイケル・フランクスを支えるのはフュージョングループのクルセイダーズのギター「ラリー・カールトン」、キーボード「ジョー・サンプル」、ベース「ウィルトン・フェルダー」、見事な演奏が聴けます。今までに16枚のオリジナルアルバムがリリースされていますが、とりあえず押さえておきたいのはセカンドアルバム「THE ART OF TEA」とサードアルバム「SLEEPING GYPSY」です。うちでくつろぐ時などにはぴったり。夜のドライブにも用意したいサウンドです。今回の放送にあたり改めて5枚のアルバムを聴きこんだのですが、その繊細なアコースティック・ギターの響き、メロウな感じのヴォーカルはやはり最高ですね。趣味等でアコースティック・ギターを演奏する方は是非参考にされたらと思います。そして「カサバ」という楽器の名手でもありますね。ライブ映像で確認できます。マイケルさん、顔もなんとなく知的でハンサムです。
次回は有名曲のカバーバージョンをいくつか持ってきます。何がかかるか?どんなアレンジか?はたまた完全コピーか?…お楽しみに。
今回オンエア
WHEN THE COOKIE JAR IS EMPTY
NIGHTMOVES 愛はむなしく
EGGPLANT
THE LADY WANTS TO KNOW
ANTONIO'S SONG アントニオの歌
DOWN IN BRAZIL
TIGER IN THE RAIN