KRYラジオ「大人の音楽堂」:アイアン・メイデン(2023.2.18 OA)
1980年結成なので43年経ちますね。NWOBHM(ニュー・ウエイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)の幕開けの頃に登場。デビュー以来その代表的バンドですね。
今はそうでもありませんが、数年前までアイアン・メイデンの日を毎月決めて、聴いたり観たりしていました。彼らのステージは正に総合芸術。ヘヴィメタルのあるべき姿が存在します。興奮するというか、物凄さを感じるのです。おそらくヘヴィメタルと聞いただけで敬遠する音楽ファンもいることでしょう。気持ちは分かります。ヘヴィメタルと言ってもその中に様々な形態があり、ある意味よく分からなくなります。BLACK SABBATHがベースを作ったことは事実です。おそらくそのスタイルにインスパイヤされた若者がそれぞれの音楽趣味とミックスして、独自のスタイルを確立していったと感じます。
アイアン・メイデンはイギリスのバンドです。曲を聴けばブリティッシュ・ハード・ロックの影響が正当な感じで伝承されています。加えてプログレッシブ・ロックを感じさせるアンサンブルも前面に出ています。これはベーシストのスティーブ・ハリスによるところでしょうが、各メンバーもそうだと思います。とにかく劇的な展開、かっこいい「リフ」、メロディアスなツインギター等とても計算された構成された楽曲が多いのです。テーマパークのようなステージを是非ライブ映像で楽しんでいただきたい。同じようなことを言いますが「アイアン・メイデン」は他のヘヴィメタルバンドとは別格なのです。アルバムのアートワークにしても一貫してバンドのキャラクターゾンビの「エディ」で統一…ライブの後半で巨大なエディが動き回るのもファンサービスとして最高です。
1990年代辺りからバンドのメンバーの入れ替わりがあったりしましたが、ヴォーカルのブルース・ディキンソンも戻り、この20年くらいは落ち着いています。ヤニック・カーズ、デイブ・マーレイ、エイドリアン・スミス、3人のギタリストのアンサンブルが大きな聴きものとなっています。そしてなんといってもスティーブ・ハリス、ベーシストが真ん中で素晴らしいフィンガリングをかまします。そして土台を支えるドラマー、ニコ・マクブレインのスピード感あふれるドラム。彼の演奏では多数のタムを使用したメロディアスなドラミングを感じます。また機会があればアイアン・メイデン2回目を考えています。
次回は世界に誇る日本ハードロックバンドVOWWOWです。感動的な楽曲に期待してください。お楽しみに。
今回オンエア
ACES HIGH 撃墜王の孤独
2 MINIUTES TO MIDNIGHT 悪夢の最終兵器 絶滅2分前
THE NUMBER OF THE BEAST 魔力の刻印
THE TROOPER 明日なき戦い
FLIGHT OF ICARUS イカルスの飛翔