2008年4月 カンボジア ストゥンミエンチャイのゴミ山
2008年4月1日と翌2日、プノンペン郊外 ストゥンミエンチャイのゴミ山(英語表記でStung Meanchey 日本語ではステンミエンチャイと書かれることが多い)に行った。
一人の少年がここを通りかかり、自分が食べていた青マンゴーを一切れ分けてくれた。お礼を言ってその場で食べた。
いくつかのメディアで取り上げられていたストゥミンチャイを訪れたのは、
ジャーナリズム的な動機でからではなく世界のリアルをこの目で見たかったからだ。
2日通ったが臭気がキツかった。いろんな物の腐った臭いとガスが混ざり耐えられるものではなく、1、2時間もいると気分が悪くなり吐き気を催した。それに汁。ゴミの間から滲み出てくる正体不明の液体が猛烈に臭い。カメラバックに付着した所は洗っても洗っても臭いが残った。そんな過酷な環境で彼らは働いていた。身を守る靴すらなく、ちいさな子供までもが。望んだ事だが、その現実を自分の目で直に見たことは衝撃だった。同じ時代に生きる同じ人間じゃないか。自分には関係ないとは思えなかった。
何故こんなゴミ山ができるのか、原因はどこにあるのか、その一端が一般財団法人カンボジア地雷撤去キャンペーンという組織の報告でうかがえる。カナダ系民間会社がなぜプノンペン市と独占契約を結んでいるのだろうか。
この記事は2024年1月2日にライブドアブログにて公開したものをnoteに引っ越ししたものです。