日本の英語学習者のこれまでの発音習得の方法を振り返る
アメリカ英語の発音と日本語の発音には、幾つもの違いがあります。
その発音の違いを克服するために、さまざまな方法で発音の習得が実施されています。
以下に,その方法と、その効果の程度を検証します。
(1) 日本人は胸式呼吸でアメリカ人は腹式呼吸だという説。
☆学習者の中には、この説を信じている人もいます。発音を指導する人の中にも腹式呼吸を信じ、提唱する人もいます。
しかしながら、一呼吸当たりの呼気の総量は日本人もアメリカ人も、ほとんど変わらないのです。
ではなぜ、発声したときの呼気の勢いが違うのでしょう?
それは私たち日本人は、通常、 舌と軟口蓋の間が広い状態で発声するため、呼気はダダ漏れ状態になり、連続して強い呼気を出すことができないからです。
この呼気の出し方をお金に例えると、一呼吸当たり100円出すとすれば、私たち日本人は20円,30円を連続して出してしまうのに対し、英語ネイティブは弱い音は3円〜5円、強い息のときは10円〜20円という単位で出しているというわけです。
また、日本語の「イ」や「エ」を発音するときには、舌先だけでなく舌の後部も高くなり、一時的に英語ネイティブの人たちと同じように、舌と軟口蓋の間は狭くなりますが、舌の奥部に少しの力も加わっていないため、呼気の勢いは強くならないのです。
従って、英語ネイティブの人たちの呼気の勢いが強いのは、呼吸法の違いではなく、単に息の出し方が違うということになります。
英語ネイティブの人たちは、舌の奥部を盛り上げる、あるいは高くするようにして舌と軟口蓋の間を狭くしておいた上で、息の出し方をコントロールしているのです。
(2) 日本人は,口周りの筋力が弱いという説。
☆アメリカでは、2〜3歳の幼児が立派に呼気が強く、音声の響きがいいアメリカ英語の発音で話しています。
ということは、私たちの口周りの筋力は、アメリカの2〜3歳児以下ということなのでしょうか。そんなわけがないですよね。
アメリカ英語の発音は、私たち日本人の口周りの筋力で十分なのです。私たち日本人が、英語をなめらかに発音できないのは筋力が弱いからではなく、単に英語の発声の仕方をしていないからなのです。
(3) アメリカ人は、喉発音をしているという説
☆ネットで 喉発音をしている人たちの発音を聴く限り、皆さん 低音ですよね。なぜなのでしょう。
日本式の発音でも、低音で発音すれば、それだけで英語の音声の響きになります。
また、子どもや女性は低音では話せないでしょう。なぜ、喉発音がすべての人に当てはまるように言うのでしょう。
私たちは、単なる低音の発音か、それともアメリカ英語の発音なのかを聞き分けることができます。
喉発音がアメリカ英語の発音と言うのなら、当然、その呼気は強くなっていなければなりませんし、腹筋にも自然に力が加わっていなければなりません。
(4) 英語ネイティブの発音を何度も繰り返し聴き,その発音を真似る。いわゆる耳コピをする。
☆かなりの努力と根気が必要です。
アメリカ英語のすべての発音を正確に身に付けるには、早くても3年くらいかかると言われています。
しかしながら、そうやって身に付けた発音も、発音を指導する場合はどうでしょう。
英語のネイティブのような発音を聞かせることはできても、学習者に簡単に発音を身に付けさせることができないのではないでしょうか。
なぜなら、本来の英語の発音指導のノウハウを知らない、あるいは身に付けていないからです。
(5) 英語のフォニックスを活用する。
☆フォニックスは,英語を母語にしている(英語を話せる)子どもたちが、文字の読み方を学ぶ授業のことです。
日本では,英語の発音が習得できるということで、英語を話せない子どもたちが、カタカナを使ってフォニックスを学んでいます。
英語の発音を学ぶのに、カタカナを使ってはダメでしょう。
(6) 音声学で発音記号を学び、その発音記号を利用して、発音を身に付ける。
☆発音記号を覚えるのは大変ですが、昔から行われている発音習得の方法です。
(7) 発音教室で指導を受ける。
☆かなりの時間と費用が必要です。
(8) 発音矯正を受ける。
☆かなりの時間と費用が必要です。
(9) 大きな声で話す。
☆9種類の中で,最も簡単な方法ですね。
大きな声で話せば、小声でボソボソ話すよりも通じやすいでしょうが、いつも大声で話す訳にはいかないのではないでしょうか。
以上のように、日本の英語学習者が発音を身に付ける方法は、いろいろとありますが、学習者が 正確にアメリカ英語の発音を、(短期間ではなく)短時間で身に付けたり、学習者に数時間で発音を習得させることができる指導の仕方は、これまでありませんでした。
これをできるようにしたのが、ttenglishclub が開発した”©発音習得システム"です。
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