水と光とあこがれの話
先日のぎゃらりぃあと様での企画公募展「水面に落ちる光の音」をご高覧いただいた皆様、ありがとうございました!!
ぎゃらりぃあと様、ご一緒させていただいた作家様方、本当にありがとうございました。
今回の公募展の「水面」と「光」というテーマを聞いたとき、絶対このモチーフを描こうと決めていました。
「クロード・モネの睡蓮」です。
私は昔から印象派の画家たちに憧れがありました。
性根が生真面目なので、見たままの線や色、理論的な配色など決まりを自分で作ってからではないと描けないんです……。
なので、「自分の目で見た印象」や「自分の感覚」で描ける印象派の画家たちがとても羨ましいと思っています。
特に影の色の捉え方は、今の私の作風も参考にさせていただいてる部分があります。
印象派はルノワールやモネなどの「光」が特徴的で美しいことで有名ですが、光が美しく見えるのはやはり「影」のおかげだと思っています。
「水面に落ちる光の音」の作品を作るにあたって繰り返しモネの絵画をみましたが、水面の暗い部分に池に反射する光の色と、その隙間にのぞく睡蓮の映り込み、水面の揺らぎをしっかりと捉えていたんです。
それをほぼ「感覚」で捉えているのですからモネはすごく目が良かったことが伺えます。モネの目になってみたいと、何度も何度も思いました。
私が感覚に頼って描くことができないからこそ、できている空間の揺らぎと確かな印象を捉えているモネの作品に心惹かれるのだと思います。
ということで、メイン作品の「あこがれ」は「あなたが捉える水面に浮かぶ美しい花々に、私は届かない」という想いを込めました。
私は私の画風を追い求めればいいので印象派に固執する必要は全くないのですが、やっぱり羨ましいなぁという気持ちは拭えません。
最後にこれだけ言わせてください。
生まれ変わったらモネの家の睡蓮になりたい………っ
それかメアリー・カサットと友達になりたい………っ
くうすいま
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